ゴールデンウイーク中に婚姻届けを出して国家公務員と結婚した新潟第四区選出の菊田真紀子衆院議員(42)は24日、燕三条ワシントンホテルで結婚披露パーティーを開き、地元の支持者300人を前に結婚を報告し、夫を紹介した。
会費制のパーティーで、菊田氏は出席した支持者を見送ったあと、記者と会見した。夫は栃木県出身の44歳。今はふたりで都内で暮らす。
仕事で3年前に知り合った。夫にとって菊田氏の第一印象は「仕分けで有名になった人」で「もしかしたら怖いんじゃないか」だったが、ことしに入って間もなく交際を始め、ゴールデンウイーク中の5月にプロポーズし、ゴールデンウイーク明けに婚姻届けを提出するまで約5カ月のスピード結婚だった。
どちらからアクションを起こしたかについて夫は「付き合い出したのは真紀子かな。結婚しようって言ったのは僕です」に菊田氏は「えっ?そこ、そう?」、「じゃあ、最初はわたしが政治主導で」と笑わせた。
夫は交際中に栃尾の名物の油揚げを使った味噌汁をつくってくれたことにふれ、「こんなにおいしい味噌汁が作れる人なんだと思ったときに、僕のなかで何かが変わりました」。栃尾の油揚げが結婚へ踏み出すきっかけになり、「安いもんだよね」と菊田氏はにっこり。
プロポーズは2人で食事をした帰り際、夫の「結婚しようか」にすぐ答えた。そのときの真紀子氏のようすを夫は「泣いてましたね」。
政治家と国家公務員との結婚はほとんど前例がなく、夫は「相談できる先輩もなく、手探りで慎重に付きあってきて本日に至った」。「割と真紀子の方が折れるんですよ。これ意外でしょ?」、恋人同士になってから「ものすごい僕をたててくれるんですよ。それは仕事で接しているときには考えられなかった。その落差が良かった」と菊田氏の魅力を話した。
難しい立場なので最初は神経を使ったが、それを乗り越えてみれば「ふたりが幸せになることに比べればずっと小さなことだと思う」、「僕のことを好きでいてくれて、たててくれて、とてもかわいらし人なので結婚しようと決めた」。
菊田氏は「結婚できると思わなかったんですよ」と言う。国会議員は忙し過ぎる、週末は地元に帰らねばならず、ふたりでゆっくり過ごすことさえ難しい。公人であるがゆえに夫に迷惑をかけるかもしれず、「(夫に)負担をいっぱいかけてるなと思ったんで、だんだん気の毒になって。あたしの方が。ああ、なんか、すごい負担かけて悪いなと思ったりして、だからそれでも乗り越えて結婚しようねって言ってくれたんで…」に夫は「そんなこと思ってたのか。ありがとう」とちょこんと頭を下げた。
パーティーでは涙ぐむ支持者もいて、本当に心配してくれていることに感謝した。党内や政局が揺れているが、「ひとつの区切りですから、それでまたあすから仕事に集中していきたいと思います」、「自分の身内、親族みたいに喜んで安心して、皆さんこれから政治にしっかり頑張れと激励をいただき、私自身もそういう気持ちになり、皆さんに祝福していただいて良かった」と話した。
国会は会期延長でもちろん新婚旅行もなし。家事のほとんどは菊田氏が担当。夫は「三条の車麩を使った煮物が絶品」、新潟のエダマメも食べ、「新潟ものにハマってます」と、それまでほとんどが縁がなかった新潟の魅力も話していた。