このほど北海道札幌市・札幌コンベンションセンターで開かれた医療機器展示会「メディカルショー ジャパン&ビジネスエキスポ2012」に燕市が昨年4月に立ち上げた医療機器産業参入勉強会から4社が初出展し、29件の有望案件があった。
燕市は昨年4月に医療機器産業参入勉強会を立ち上げ、市内企業14社が参加。昨年度は「知ること」をテーマに医療機器の市場動向や課題を学び、アドバイスを受け、医療現場の視察も行ったが、今年度は次のステップ「実績を作ること」へ。初めて展示会にのぞんだ。
「メディカルショージャパン」は日本医療機器学会の主催で6月7日から9日まで開かれ、3,700人が来場した。勉強会からは、金型の(有)エーワン・プリス=佐渡=、プレス加工の後藤こう(「金」へんに「交」)業(株)=大関=、電機システムの(有)三和システム電機=小池=、線材加工の(株)シンドー=朝日町=の燕市内4社が医療用機能・要素部品パビリオンのコーナーにそれぞれブース出展した。
展示したのは基本的に医療用に開発したものはなく、医療現場で使えそうなもの、流用できそうなものだが、大学関係者から部品加工の提案などもあったが、注目を集めたのが体の位置を高くするためのステップ。医療関係者からあれば便利という声が多く、医療用とするための衛生面や操作性を向上させる提案もあった。
勉強会の出展者は、今回の展示会で合わせて29件の有望案件があったと報告した。出展者に同行した担当の商工振興課の遠藤一真課長補佐は、予想以上の手応えを喜び、「既存の技術を組み合わせることで医療現場に最適化されたいろいろな製品を開発できれば」と自信を深めていた。
次回は11月に福島県郡山市・ビッグパレットふくしまで開かれる医療機器設計・製造展示会&最新技術セミナー「メディカルクリエーションふくしま2012」に市が全面的にバックアップして出展する。