燕市・道の駅国上の裏手にホタルの生育地でことしもホタルが飛び始め、早くも見ごろを迎えている。
ホタルが生息するのは、道の駅国上から北西へ約200メートル、国上山ふもとの沢。平成14年に発足した地元長辰地区の有志でつくる「長辰地区ホタルを守る会」がホタルのすみやすい環境を整備し、ホタルの再生に努めている。
車のライトがあるとホタルが現れにくくなり、観賞の邪魔にもなるので、週明けの25日から付近の道路を約1カ月間、通行止めにして観賞してもらっている。ホタルは日中、暑いほど夜になるとたくさん飛ぶとされる。25日は夕方から半袖だと肌寒いくらいだったが、日没とともにホタルの光が増えた。
9時を過ぎると急速に減るが、8時ころにはピークに。100匹近くが飛んでいるように見えた。1分間に3、40回点滅するが、ホタル同志で点滅のサイクルを合わせ、まるで機械仕掛けのようにいっせいに点滅するのもおもしろい。近郷でもこれだけ密集してホタルの飛翔が見られるところは珍しく、観賞に訪れる人の切れ目がなかった。
今、飛んでいるのはほとんどがゲンジボタルで、7月初めらからヘイケボタルにバトンタッチする。年々、ホタルの数が増えているが、生息地を監視している守る会会員の話では、昨年より多いようだと言う。
道路からホタルを観賞できるが、沢に入って観賞したい人はマムシにかまれるおそれがあるので、長靴の着用を求めている。また、30日は午後6時から道の駅国上のふれあいパーク久賀美で第10回親子ホタル観賞会が開かれ、夕食を食べたあと、ホタルの生態などを解説するビデオを見学したあと、ホタルの生息地で観賞する。参加申し込みは「ふれあいパーク久賀美」(電話:0256-98-0770)へ。