県内5市による震災がれきの広域受け入れに反対する市民グループ「未来の生活を考える会・三条」は26日、三条市役所を訪れ、受け入れたがれきの焼却灰を埋めたてる三条市一般廃棄物最終処分場の安全性などについて質問した。
午後4時に、未来の生活を考える会・三条の浅間英樹共同代表をはじめ会員、未来の生活を考える会の阿部幸恵代表、原発事故当初から福島県の南相馬市や浪江町、飯館村などで調査を続けている環境科学専門家の関口鉄夫さんなど8人が市環境課職員と面談し、質問した。
内容は、同会代表が6月12日に請求を提出しているという道心坂埋立地(最終処分場)の維持管理記録及びそれに関するすべての書類一式、構造及び改修等に関するすべての書類一式などの情報公開請求についての確認や同会が6月8日に調査した五十嵐川への排水の電気伝導率の数値が示す重要性についての確認。受け入れ施設としての焼却施設と処分場の安全性について、がれき廃棄物の受入れの理由など。
情報公開請求については、その書類が膨大な量とのことから、あわせてそれらの目録の公開を求めたが、目録がなかった。市では今後、目録を作成して対応すると回答。1時間20分ほどの面談だったが、ほかの質問や確認では、かなり専門的なものもあったことから、質問事項を文書にしてもらい、あらためて回答することとした。
また、同会は、先に三条市一般廃棄物最終処分場周辺で現地調査を行い、何らかの有害物質が含まれていると指摘しているが、市は、その含まれているとされる有害物質が特定されていないということから、市民に不安が広がらないようにと15日に調査を行っており、その検査結果がでたら公開するので確認してほしいとも話していた。