三条市が震災がれきの焼却を予定する焼却処理施設の地元、三条市福島新田甲自治会が試験焼却を含めて震災がれきの広域処理は実施しないよう国定市長に申し入れ (2012.6.29)

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岩手県大槌町の震災がれきの受け入れを表明する三条市の焼却処理施設の地元、三条市福島新田甲自治会(山岸康男自治会長)は29日、同自治会の総意として、試験焼却を含めて震災がれきの広域処理は実施しないよう国定勇人三条市長に対して申し入れた。

三条市に震災がれきの広域処理を行わないよう申し入れる三条市福島新田甲自治会
三条市に震災がれきの広域処理を行わないよう申し入れる三条市福島新田甲自治会

同自治会(209世帯)は27日開いた総会で、同施設でのがれき焼却は受け入れがたく、試験焼却にも反対する考えをまとめた。

国定市長への申し入れは、午前9時半前に山岸自治会長はじめ同自治会の5人が市役所を訪れた。当初から市長は公務で不在とわかっていたので、宗村里士市民部長に「震災瓦礫処理に関する申し入れ書」を読み上げて手渡し、後日、文書で回答を求めた。

宗村市民部長は、「申し入れは市長にきちんとお伝えします」と話した。三条市では回答の方法や時期は、市長に伝えたのちに相談して行う。

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市役所前で取材を受ける山岸自治会長

申し入れ書では、三条市は「100ベクレル以下は自然のがれきと同じで安全だから地元の合意なしでも法律に基づいて市長の権限で処理する」、「大槌町のがれきは6〜8ベクレルの低レベルなので安全だ」と受け入れを表明しているが、安全と言われる原発で事故が起きたこと、濃縮や総量の問題、内部被ばくなどの懸念を指摘し、自治会内で「子どもや孫の健康が気がかり」、「風評被害が心配」とする声が多い現状を示した。

22日に市が行った住民説明会で「やってみなければわからないので試験焼却を実施したい」との説明に「私たちはモルモットではありません。放射能が出てからでは遅いのです。『想定外でした』ではすみません」と反発する。

「三条市長は市民の幸せと安全安心をどのように考えておられるのでしょうか。」、「『絶対安全』が担保されないまま、焼却場の地元である私たち福島新田甲自治会の合意なしに広域処理を受入れることは試験焼却を含め絶対に認めるわけにはいきません。」としている。申し入れ書の全文は次の通り。

平成24年6月29日

三条市長国定勇人殿

福島新田甲自治会
会長 山岸康男

震災瓦礫処理に関する申し入れ書

三条市は震災瓦礫の広域処理について、「100ベクレル以下は自然の瓦礫と同じで安全だから地元の合意無しでも法律に基づいて市長の権限で処理する」「大槌町の瓦礫は6〜8ベクレルの低レベルなので安全だ」と受け入れを衷明しています。しかし、「安全だ安全だ」といわれた原発で事故が起きました。たとえ6〜8ベクレルでも濃縮や総量の問題、内部被爆などの懸念を指摘して「安全とはいえない」と主張する学者も少なくありません。

また、新潟県知事も現段階では受け入れを認めていません。そういう状況の下で、私たち焼却場の地元福島新国甲自治会では「子供や孫の健康が気がかり」「風評被害が心配」という声が多く寄せられています。にもかかわらず三条市は22日の説明会で「バグフィルターで100%放射能を除去できるかどうかわからない」「吸着ネットは三条市が初めてで、うまくいったら全国に広めたい」「やってみなければ分からないので試験焼却を実施したい」などと述べ、参加者の質間に「確かも総量には間題がある」旨の答弁をしています。

とんでもありません・私たちはモルモットではありません。放射能が出てからでは遅いのです。「想定外でした」ではすみません。そこで27日の福島新田甲自治会の臨時総会で満場一致で「震災瓦礫の広城処理受け入れを認めるわけにはいかない」と決定しました。札幌市長は「市民にとって絶対に安金であることが担保されるまで、引き続き慎重に検討していきたい」といっています。

三条市長は市民の幸せと安全安心をどのように考えておられるのでしょうか。

繰り返すことになりますが、「絶対安全」が担保されないまま、焼却場の地元である私たち福島新田甲自治会の合意無しに広域処理を受け入れることは試験焼却を含め絶対に認めるわけにはいきません。

よって下記事項を申し入れます。

震災瓦礫の広域処理は試験焼却を含め実施しないこと

*なお市長に会えなかったので、後日文書で回答して下さい


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