燕三条プライドプロジェクト朝カフェ実行委員会は1日、燕三条地域の畑で体験や朝食を楽しむ「燕三条『畑の朝カフェ』」の第2回目を三条市井戸場、渡辺果樹園=渡辺康弘さん経営=を会場に開き、40人余りの参加者が早朝のブドウ畑で畑仕事体験や朝食など、メードイン燕三条の異空間を楽しんだ。
スタートは午前6時。参加者は遠くは東京、愛知など県内外からの女性グループや夫婦、カップルなど、幅広く、まだ緑色のブドウの房がぎっしりと下がるブドウ棚の下で、農家の朝仕事を体験してから朝食を味わった。
体験してもらった朝仕事は、ブドウをトリや虫、病気などから守るための袋かけ作業。園主の渡辺さんが指導し、「シャインマスカット」という品種のブドウの房を下から包み込むように袋に入れ、上の口を閉じた。
黙々と作業に熱中する人もいれば、にぎやかに写真を撮り合ってにぎやかに作業する人も。渡辺さんから1房3,000円以上と聞いて一段と慎重に作業した。畑仕事の報酬として、秋に収穫する1房をプレゼントするため、参加者は好みの1房を選んで名前を書いたシールをつけた。
30分ほどの作業を終わると、ブドウ棚の下にセッティングされた燕三条製のいすやテーブル、カトラリーで朝食。燕産のトマトを使って燕市内のパン店が製造したBLTサンドイッチ、同園のブドウと洋ナシ「ル レクチエ」のドライフルーツ、まだ青いモモの実を使った「翡翠桃のシロップ煮」、三条市のミネラルウオーター「千年悠水」、コーヒーを食べた。
さらに、この日の主役のひとつが燕三条産のグリーンスムージー。和ナシとモモに、収穫したてのコマツナなどを加えてミキサーにかけた濃厚な味わいで、おかわりする人も多かった。
参加者は、日常生活から解放されてリフレッシュできた、生産者との話がおもしろかったと言い、地場の食材はもちろん、燕三条の土地や人とのふれあいも楽しんでいた。
「畑の朝カフェ」は、「燕三条ブランド」の確立を目指す燕三条プライドプロジェクトの一環で、農業の生産現場から燕三条の魅力を発信するもので、6月に燕市の花苗農場で第1回目を開き、今回2回目。6月29日に新潟市西蒲区のブドウ園を会場に雑誌社とのコラボ企画を開催するほか、9月と10月に三条市内での開催を計画している。