新潟市は燕市と弥彦村の協力で7月9日から11月25日までの140日間、社会実験として燕市吉田ー新潟市西蒲区間瀬でバスの試験運行を行い、燕市内でも5カ所に停留所が設置される。
29の停留所を設置し、新潟交通観光バスのマイクロバスで運行する。燕市内の停留所は「吉田駅前」からだと「県立吉田病院」、「吉田東町」、「マルイ前」、「吉田幸町」の順で5カ所。運賃は4つの区間に分け、同一区間内は150円、区間をまたぐごとに200円で、最大で600円。燕市の5カ所と続く新潟市西蒲区の「平野」、「えび穴」までの計7カ所が同一区間で150円で利用できる。未就学児は無料、小学生から高校生までと障害者などは半額になる。
運行は往復6便、土、日曜と祝日は4便。吉田行きは間瀬(田ノ浦)発午前7時25分(吉田着午前8時21分)、午前10時20分(午前11時16分)、午後3時20分(午後4時16分)、間瀬行きが吉田発午前9時12分(間瀬着午前10時9分)、午後0時40分(午後1時37分)、午後5時(同午後5時50分)。吉田行きの最初の便と間瀬行きの最後の便が、土、日曜と祝日に運休となる。
公共交通空白域の解消に向けて昨年に続いて行うもので、昨年は11月中旬からの40日間の運行だったが、利用は期待以上だったようで、ことしはその3倍以上に期間を延長し、海水浴シーズンの夏から利用できるのもありがたい。
超高齢社会を見据えた公共交通空白地対策として西蒲区岩室地区から燕市吉田地区への生活交通を確保するとともに、西蒲区の観光資源を活用した地域振興として燕市吉田方面から岩室温泉や田ノ浦温泉への観光利用を目的としている。
いずれにしろ、新潟市の事業を燕市民も利用できるわけで、燕市にとってもありがたい事業だ。