ロンドン五輪男子サッカーに日本代表で出場する三条市出身の酒井高徳(ごうとく)選手の活躍を願って三条市は6日、市役所三条庁舎に応援の懸垂幕を掲示した。
午後1時半に酒井選手のサイン入りのTシャツに着替えた国定勇人市長や職員が庁舎前に集まり、「祝ロンドン五輪サッカー出場 酒井高徳選手」とある幅90センチ、長さ6.5メートルの懸垂幕が下がるのを見守った。
国定市長は、4年に一回の夢の大舞台での活躍を願い、「三条市民全員の思いをこの懸垂幕の中に込めさせていただいた。これをご覧になった多くの皆さんとともに、オリンピックの本番を迎えたい」、「(酒井選手には)気負いなく、ふだん通りのプレーをしていただきたい。それさえできれば酒井選手の持ち味を十二分に発揮してもらえるのでは。あんまりプレッシャーかけずに、静かにパブリックビューイングでのぞんでいきたい」と話した。
三条市からの五輪選手は半世紀ぶり2人目になるが、「甲子園に県央工業高校が出たとき以来の全市的な盛り上がりが期待できる」。昨年は東日本大震災、三条市では7.29豪雨水害と良くないニュースが多かったが、「こんなときだからこそ酒井選手が国際舞台で活躍してもらいたい。それによって私たち三条市民が勇気と希望を与えてもらえるのでは」と期待した。
あんまり言うとプレッシャーになるからと何度も言いながらも、「メダル見たいですか?」の質問には、「はい、プレッシャーになりますけれども、見たいです」と正直な気持ちを表した。
三条市が酒井選手を応援する懸垂幕を下げたのは、2010年6月のW杯南アフリカ大会で日本代表チームのサポートメンバーに選出されて以来2回目。三条市出身者の五輪出場は1964年東京五輪体操女子団体の中村多仁子さん以来で、寄せ書き、千羽鶴、パブリックビューイングなどさまざまな応援プロジェクトを計画・実施している。
この日、設置された市役所正面玄関の国旗への寄せ書きは、「大崎小の先輩です」、「三条市民はみんなが応援をしています」など市民からのメッセージは20件ほどになっていた。