燕市教育委員会では、6日から22日まで燕市産業史料館で「つばめっ子かるた原画展」を開いており、この春に完成した燕市のご当地かるた「つばめっ子かるた」の絵札を描いた新潟市出身の絵本作家、黒井健さん(64)=神奈川県川崎市=の原画を展示している。
原画44枚を額に入れて時計回りに五十音順に展示。燕市の書家、長谷川白楊さん(72)が書いた読み札もあわせて展示している。
原画は、はがき2枚分ほどの大きさの小品だが、市販したかるたよりはずっと大きい。印刷されたかるたよりも色もタッチもやわからい印象で、よりぬくもりを感じさせる。
案内はがきにも使った燕市のシンボル、水道の塔には手前にイヌを描いたり、大河津分水は新可動堰と飛ぶツバメ、横山操は肖像と代表的なモチーフの赤富士、顔を描いた洋食器、五合庵とタケノコなど、子どもが楽しめるようなさまざまな取り合わせを工夫。来場した親子は、子どもがお母さんに大きな声で取り札を読んで聞かせ、お母さんは水道の塔が描かれたかるたに「これ、すっごいかわいい〜!」と目尻を下げていた。
かるたと合わせて黒井さんの好意で黒井さんの代表作、『ごんぎつね』と『手ぶくろ』、『ころわん』シリーズの版画や原画6点も展示。会場前のスペースでは、「つばめっ子かるた」や黒井さんの絵本の展示も行っている。会期中の休館日は9日と17日、開館時間は午前9時から午後4時半まで、入館料はおとな300円、子ども100円、土、日曜と祝日は燕市内の小中学生とその付添の保護者ひとりが無料。
また、この原画展にあわせて14日午前10時から燕市文化会館で「つばめっ子かるた 黒井健講演会」を開くので来場を呼びかけている。講演会は入場無料。