7日夕方から燕市松橋、松橋神社で松橋自治会(小林昭一会長)と松橋・長渡地区育成会(宮川和也会長)がそれぞれ主催する町内のまつりが開かれ、あいにくの雨に見舞われたが、夜になっても子どもたちのにぎやかな声が響いた。
第一部は育成会が主催して夕食に焼きそばやたこ焼きを調理してふるまい、射的やバルーンアートにマジックショーのイベント。日が落ちたら第二部の始まりで、自治会主催の歌謡ショーやのど自慢大会が行われた。
会場は神社の境内の予定だったが、雨のために育成会の行事は隣りの松橋開発センターに移し、歌謡ショーやのど自慢大会、マジックショーは境内に仮設したステージで行い、参道にテントを並べて客席を作った。
参加した子どもたちは、地元の松長小学校の児童75人のうち松橋、長渡地区の26人とそのきょうだい。それに親や家族が参加した。お父さんはビールを片手に子どもの相手をしたり、調理したり。お母さんも一息つくと「かんぱーい!」。おとなも子どもも一緒になって夏の夜を過ごした。
町内に夏の行事をと一昨年初めて行い、好評だったので昨年から自治会が経費の一部を負担してくれるようになり、ことしで3年目。実は二十数年前にも町内のまつり開いたこともあり、正確には「復活」。音頭をとったのは自治会長の小林昭一さん(63)で、「子どもたちが喜んでくれれば、そっれいいあんだ。地域のコミュニケーションとって、絆を深めて。災害のときのためにも市の方針もあってね」と話していた。
育成会会長の会社役員宮川和也さん(40)は、この日のために7回ほど打ち合わせ会議を開き、前日は朝からずっと準備しただけに、なんともうらめしい雨。「小さな集落だけど、地域密着で何かの役に立ってくれれば」。
松橋神社はかつて春と秋に祭りを行っていたが、いつからかそれが年に一度、夏だけになった。拝殿でお神酒をいただく地元の人は「松橋は53戸あって、みんな3町歩(3万平方メートル)以上も田んぼがあんだ。昔から一生懸命働いて、裕福なんだ」と顔を赤くして上機嫌だった。翌8日は神事が行われる。