三条市は10日、6月15日に三条市一般廃棄物最終処分場=同市月岡=で採取した地下水や排水の水質検査結果を公表、40項目以上ですべて基準値を超えるものはなく、異常は認められなかった。
三条市は震災がれきの広域受け入れに取り組む県内5市のひとつで、がれきの焼却灰は同処分場に埋め立てることになる。市民団体から同処分場の排水などに異常があるとの指摘があったことから、市では市民に不安が広がらないよう、ことし9月に予定されていた年1回の有害物質の検査を前倒しし、6月に試料の採取も公開して行った。
試料は最終処分場内と放流出口、地下水(観測井戸)、排水ほかで、社団法人県央研究所が検査し、ダイオキシン類は三浦工業株式会社に委託して行った。その結果、基準値を超えた項目はなく、有害物質について異常は認められなかった。
市では「汚染されているような状況はなく、結果を見て判断してほしい」と理解を求めている。