燕市立燕東小学校(外山健蔵校長・児童243人)の2年生40人余りは12日、燕市佐渡、特別養護老人ホーム「さわたりの郷」(山保司郎園長・入所者64人)を訪問して、同ホームのお年寄りと交流した。
入所者のうち移動できる30人余りが交流ラウンジ「萬燈」に車いすに乗るなどして集まり、児童を迎えた。児童は声をあわせて「よろしくお願いします!」と元気にあいさつしたあと、合唱を披露したあと、お年寄りのそばへ行って直接、交流。一緒に風船でバレーボールをしたり、児童がお年寄りの肩をさすってあげたりとスキンシップした。
お年寄りと一緒に暮らす児童は少ないこともあり、最初にお年寄りと握手したり、自己紹介したり、お年寄りに好きな食べ物を聞いたりする児童には、緊張や戸惑いのようすがありありだったが、風船バレーに熱中するうちに、いつもと違う空間にいることをすっかり忘れて笑顔になった。
お年寄りも車いすに座ったまま、不自由な手を使わずに動かせる片方の手だけ使い、手の平の代わりにうちわを使う人も。児童の合唱には自然と手拍子が起こった。
交流会のメニューが終わると、最後も児童は声を合わせて「これから暑い夏が続きますが、お体に気をつけて過ごしてください!」とあいさつ。お年寄りは「また会いましょうね」、「ありがてーて」、「いい子らて」と孫を見るように目を細め、再会を願っていた。
燕東小では三十数年前から児童によるお年寄りの訪問を行っており、全校児童が学年ごとに「さわたりの郷」か隣接する特別養護老人ホーム 「つばめ福寿園」のどちらかを訪問、交流している。