医療法人社団しただ・社会福祉法人しただ(北沢幹男理事長)は15日、ことしも同法人が運営する三条市栄地区の介護老人保健施設「いっぷく2番館」=帯織=で「いっぷく2番館祭り」を開き、地域の人たちにも施設を開放して年に一度のまつりを楽しんでもらった。
平成20年の開設から毎年開いており、ことしも一部を除いて無料提供の屋台出店をはじめ、デイケア室で地元保育園児や中学校吹奏楽部、よさこいやフラダンスに歌や踊りとさまざまなアトラクションが行われ、ふだんは静かな施設内に子どもたちのにぎやかな声が響いた。
この祭りに向けて職員はもちろん、地域のボランティアもさまざまな形で手を貸しているが、栄中学校の生徒会ボランティア委員会もそのひとつ。ボランティア委員22人と校内放送で参加を呼びかけて希望した生徒合わせて29人がこの日、同施設で受け付けや屋台を手伝った。
栄中は同施設の開設以来、毎年、同施設で体験学習を行うなどして交流しており、この日は吹奏楽部もアトラクションで出演した。ボランティア委員長の3年生佐藤里歩さんは1年生のときに続いてボランティアに参加し、受け付けを手伝った。
「最初は緊張してどうしていいか戸惑いましたけど、職員の方から優しくしてもらって」と佐藤さん。「会場へ来た人に対する気遣いがとても大切と思いました」と学校では得られないコミュニケーションを実践していた。
まつりの最後に入所者らが集まったアトラクションの会場で北沢理事長は「皆さん、来年も元気でこの場所で会いましょう」と一本締めを行って締めくくった。