燕市は18日、吉田公民館で8月1日からオーストラリア・ブリスベンへ派遣する市内中学生16人の海外派遣生の出発式を行った。
合併前の旧分水町時代から続いている事業で毎年、参加費の半額程度を市が負担して市内中学校2、3年生の参加を募り、ブリスベンへ派遣している。応募のあった16人を派遣する。
16人は学校別で燕地区7人、吉田地区と分水地区が4人ずつ、新潟市1人の内訳で、学年では2年生6人、3年生10人、男子は1人だけ。出発式には派遣生とその保護者も出席した。
鈴木力市長はあいさつで、国際化、グローバル化が進むなかで「積極的に参加した皆さんに称賛の言葉を贈りたい」とほめ、出発前のアドバイスとして現地では日本や燕市のことを聞かれるのでそれを勉強するよう勧め、それには市が作った「つばめっ子かるた」が打ってつけとアピールして笑わせ、「貴重な体験をして大きく育ってほしい」と期待した。
派遣生の自己紹介では、それぞれ「悔いのない活動をしたい」、「ホストファミリーのお手伝いをしたい」、「オーストラリアの文化にふれ、感じ方を学びたい」などとそれぞれの抱負も話した。代表で燕中等教育学校の3年生内山香さんが「燕市のことをたくさん伝えられるよう努力します」と決意表明した。
このあとオーストラリアで発表する「よさこいソーラン」の踊りを披露し、説明会に移った。「よさこいソーラン」は、市内の「よさこいソーラン」のグループに入っている派遣生の指導で、これまで4回の事前説明会で練習したもので、限られた時間での練習にもかかわらず、しっかりみんなが踊りを覚え、自信をもって披露していた。
派遣は8月12日までで、ブリスベンにホームステイし、現地校クラスで授業を受け、現地プログラムや例語レッスン、校外活動に参加する。往復とも韓国・ソウルを経由するが、最終日の12日はソウル市内の観光があり、日本語が話せる韓国人大学生付きの班別学習もある。