三条市議会の小中一貫教育等調査特別委員会(西川重則委員長)は、17日開いた委員会で2学期が始まる9月に開校する裏館小学校と一ノ木戸小学校の新校舎を視察し、両小学校の改築事業と第一中学校区小中一体校開校準備状況について協議した。
一ノ木戸小学校は、鉄筋コンクリート造4階建。第二中学校の既存プールを撤去するなどした敷地と新たに造成した土地に、屋上プール付きの小学校新校舎と体育館を建設。既存の中学校校舎と短い通路で連結した小中一貫校となる。一ノ木戸小学校の既存校舎棟を平成25年に解体を予定する。
裏館小学校の新校舎は、鉄筋コンクリート造4階建。一ノ木戸小と同じくプールは屋上で、既存のグラウンドに建設。今後、平成25年8月の供用開始予定で上空通路で校舎棟と結ぶ体育館や調理場を建設する。
第一中学校区小中一体校開校準備状況でついてでは、平成26年4月の開校予定で、校舎など建設事業のスケジュールや開校準備計画などを教育委員会が示して説明。今後、(仮称)第一中学校区校名等制定委員会で、校名、校歌、校章などを決めていく案なども示した。
協議では、視察した2つの校舎について、危険と思われる場所の指摘や施設を生かす工夫など次々と意見があった。第一中学校区小中一体校についてでは、通学路の安全確保についての意見もあり、久住久俊市議から一体校周辺は、事故が起きそうな狭い道路と指摘した。
四日町商店街の店舗などが並ぶ部分の県道長岡見附三条線の一方通行の一車線道路では、車道を狭くして「グリーンベルト」の幅を広げただけの対応がされていることなどを話した。
同所は、拡幅の計画はあるものの建物の移転も伴う場所で、現在、着工の予定はなく、以前にも拡幅の要望を県に行っているという。久住市議は、「子どもたちの通学路は危険の除去、安全が最優先。子どもたちの命を守ることは最優先」と述べ、市長、県議、国会議員などにも協力を仰いで取り組んでほしいと要望した。