新潟エアクラフトモデラーズ、略称「NAM」(大橋卓治会長)は21、22の2日間、三条東公民館で第6回展示会を開いており、県外のマニアを含めて模型を作る「モデラー」が持ち寄った飛行機模型ばかり約200機を一堂に展示している。
新潟エアクラフトモデラーズの県内の主要メンバー13人をはじめ、ほかに県内から十数人、さらに県外の6つのクラブから約20人が参加し、合わせて約40人が作った作品を展示しており、神奈川、岐阜、富山、静岡の各県や四国からの参加もある。
作品は第二次大戦で活躍したプロペラ機を中心に今も活躍する現用機のジェット機もある。スケールは1/144から1/24まであり、全国的には場所をとらない1/48スケールが中心だが、この展示会では1/32スケールが多く、見応えがあるのも注目だ。
資料を収集して可能な限り実機を再現しており、部隊によって異なる塗装やマーキングを施し、操縦士を特定できるものも。航空機だけでなく車両や人まで再現したジオラマや日本国内への搬入が波紋を呼んでいる米軍用機「オスプレイ」のプロトタイプ、全国的なコンテストで優秀な成績を収めた作品もあり、モデラーをうならせる作品がぎっしり。資料収集に使っている海外の飛行機関連の書籍も展示している。
会長の会社員大橋卓治さん(57)=三条市東新保=は、300機ほどを製作、所有し、10年前に自宅に展示室を作った。自然とモデラー仲間が集まるようになって作品を展示したいという声があがり、それならばと大橋さんが音頭をとって5年前から毎年、展示会を開いている。
模型の展示会は珍しくないが、飛行機だけとなると全国的にもこれだけの数が集まるのは珍しい。おかげで共通の趣味をもつ人が全国から集まる。
会場では作品を見下ろしたり、しゃがんだりして、いろいろ角度から模型を観察したり、写真に撮ったり。資料を集めなければわからない細部に及ぶコックピットの再現にため息がもれる。初日21日は夜、懇親会の席を設けていたが、それを待てずに模型作りの話に熱中してにぎやかだった。
「歴史上にあったものを調べて再現する、まじめなおとなの趣味であることをわかってほしいですね」と大橋さん。「新潟はパワーがあっていろんなものを見られると言われます」と地元の熱の高さを喜び、展示会は「飛行機が集まるうちは飛行機で通すつもりです」と飛行機模型にこだわっている。22日は午前9時から午後4時まで、入場無料。