日本青年会議所が募集したJCI JAPAN 少年少女国連大使に燕三条青年会議所の直前理事長、税理士落合孝夫さん(40)=燕市水道町4=、智子さん(39)夫婦の長女、真子(まこ)さん(12)=燕西小6年=が選ばれ、23日から30日まで米国ニューヨークの国連本部で研修する。
少年少女国連大使は昨年度に続く2回目の事業で、全国の小学校5年生から中学校2年生までを対象にことしは昨年の2倍の20人を公募。国連ミレニアム開発目標「MDGs」にあげられる問題を国連本部で学び、研修後、少年少女国連大使として積極的に啓蒙活動を行う。
1週間、ニューヨークでホームステイして国連本部でミレニアム開発目標を学ぶほか、ニューヨーク証券取引所や9.11でワールドトレードセンターが倒壊した跡地のグラウンド・ゼロの見学もあり、それらについても事前学習を行っている。
真子さんは昨年も少年少女国連大使に応募した。燕三条JCにも少年少女国連大使募集の案内があり、父孝夫さんが真子さんに勧めたところ、真子さんは二つ返事で応募することに。選考の材料となる作文を親子それぞれで書いて送ったものの、10人の募集に63人の応募があり、真子さんは選ばれず、あきらめずにことしも応募し、1年越しで夢をかなえた。
MDGsは2015年までに達成する目標として「極度の貧困と飢餓の撲滅」のほか、「普遍的初等教育の達成」、「ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上」、「幼児死亡率の削減」など8つの項目を掲げている。
真子さんが作文のテーマに貧困と飢えを選んだのは、3年生のときに燕三条JCのOBを中心につくる「寺子屋つばさ委員会」が行った空腹体験「はらぺこ塾」に参加したのがきっかけ。そこで空腹のつらさを思い知ったが、世界では日常的におなかをすかしている人がいることから勉強したいと考えた。
英語が話せないので不安もあるが、「楽しみです」と真子さんはにっこり。孝夫さんは北海道から沖縄まで全国から参加があることから「全国の子どもたちとの交流をがいい勉強になると思います」、「言葉の通じない国での1週間の経験は掛け替えのないもの」と真子さんの成長を願っている。