夏休み明けに第二中学校との小中一体型校舎に移転する三条市立一ノ木戸小学校。そのPTA組織「一小おやじの会」(土田衛会長)は、29日午後2時から6時まで現校舎を一般解放して、懐かしの写真や文集展示、一小縁日、校歌斉唱などのお別れイベントを行う。現校舎を見学する最後の機会なので、卒業生や地域の人など多くの来校を呼びかけている。
一ノ木戸小の現校舎は半世紀余り前の昭和34年(1959)、北校舎と南校舎が竣工。46年(1971)にプールと、プールに並ぶ新校舎が利用開始された。
校舎の老朽化が著しく、小中一貫教育の推進などから、三条市は第二中学校敷地内などに小学校校舎棟と体育館棟が建設し、9月の2学期から新校舎に移転し、現校舎は体育館を残して解体撤去される。
「一小おやじの会」は、「地域と子どもたちにとって思い出深い校舎を開放し、せめて半日でも懐かしんで、思い出にしていただきたい」との考えで企画した。
お別れイベントは、一般開放された現校舎の自由見学のほか、過去の卒業アルバムや文集などの「一小お宝大展示会」、バザーにも登場する名物一小焼きそば(300円)や揚げパン懐かし給食セット(300円)、かき氷(100円)などを販売する「一小縁日」。焼きそばと給食セットは各300食を用意するが、なくなったら終了する。
「一小お宝大展示会」は、昭和39年(1964)以降、約50年分の卒業アルバムと文集などを展示する。
さらに、午後4時から体育館でお別れアトラクションを行い、児童による三条凧ばやしの演奏、4時40分から第二中学校PTAの「あじさいコーラス」の先導で校歌を歌う。
児童たちは、7月13日に校舎に感謝する会を開いており、校舎内には「ありがとう」など感謝の言葉や、学校の好きな場所、思い出などを書いたり、飾りつけをしたりと各学年ごとに趣向を凝らして、校舎への感謝の気持ちを表している。
お別れイベントは、一ノ木戸小学校の児童、卒業生をはじめ、学区の地域の人、希望する人などだれでも参加できる。また、当日は三条地域振興局の駐車場を臨時駐車場とするので利用を呼びかけるとともに、路上駐車などはしないようにと求めている。