県内2番目のブドウの産地、三条市大島地区の生産物を集出荷する大島選果場=代官島=は25日、秋まで続くブドウ「巨峰」を初出荷した。
「巨峰」は、気温の低い時期に加温するビニールハウス栽培で、種の無い品種280キロと種あり140キロの計420キロ余り。昨年より1日遅い出荷で、県内の市場に出荷した。
ことしの生育は初期は3、4日の遅れがあったが、6月から7月の天候がよく、梅雨明けも早かったことなどから平年並みに追いついた。作柄もよく、例年並みのおいしさと関係者は話していた。
「巨峰」は、ハウス栽培の加温、無加温などがあり、市場出荷は8月5日から盆前ころまでがピークで、8月末ころまで市場出荷がメーンに進み、9月は学校給食用なども出荷する。その間に、「シャインマスカット」、「ロザリオビアンコ」、「ロザリオロッソ」、「オリンピア」などほかの品種も加わる。
三条市大島地区は、信濃川と中ノ口川にはさまれた肥沃な土壌と湿潤な気候に恵まれ、ブドウをはじめナシやモモなど果樹栽培が古くから盛ん。ブドウの出荷量は、県内1番の白根と大きな差はあるものの、実質2番目のブドウの産地だ。