燕・弥彦総合事務組合消防本部(管理者・鈴木力燕市長)は26日、下校途中に煙の出ていた家を見つけて通報し、火災を未然に防いだ燕市立燕西小学校(鈴木正尚校長・児童599人)の5年生女子3人に感謝状を贈って表彰した。
感謝状を受けたのは、森山真衣さん、皆川乃愛さん、野沢美希さんの3人。午前9時から同校体育館で行われた1学期の終業式のなかで表彰し、鈴木市長、大岩勉市議会議長、長谷川聡消防次長、藤沢健一教育長が訪れて鈴木市長から一人ひとりに感謝状を手渡した。
鈴木市長は火事を見つけた3人が命や財産を守ったことをほめ、「心から感謝したい」。全校児童には、家に火災報知器がなかったらつけるように話してほしい、いじめについても「発見したら火事と同じようにすぐに先生に教えてください。これも早期発見が大切です」と呼びかけた。
3人は6月18日の学校からの帰り道、燕市桜町の住宅から灰色の煙が出ていて火災報知器が鳴っているのに気づいた。すぐにいちばん近い森山さんの家へ行って家族に知らせ、森山さんの祖母が119番通報する一方、祖父が煙の出ている家へ向かった。鍋のかけ忘れが原因だったようで、祖父がコンロの火を止めたので火事にならず、消防は現場に到着して消火を確認しただけですんだ。
3人は緊張して感謝状を受け取り、「びっくりしました」と当時のようすを思い出し、いいことができたと喜んでいた。