北朝鮮が拉致を認めてからことしで10年。県三条地域振興局は、庁舎1階で1日から8日まで「北朝鮮による拉致被害者写真パネル展示」を行うとともに、9月28日まで「拉致被害者救出要請署名」の署名場所を設置し、被害者の救出実現を国に求める署名の協力を呼びかけている。
県内を巡回しているパネル展の一部を展示しているもので、横田めぐみさん、県職員だった大澤孝司さん、曽我ミヨシさん、中村美奈子さんの写真と、横田さんや曽我さんの家族が、それぞれの思い出などを記したパネルなど9点。
署名は、同パネルと並べて署名場所を設置。台の上に、署名用紙とペンがあり、だれでも記載できる。署名用紙に氏名と住所を記入するもので、署名用紙には10人分の署名欄があるが、個人情報の保護もあり1人分でも署名したら投函箱に入れてもらっている。
署名用紙は、内閣総理大臣宛で、「政府は、今年を勝負の年として、すべての拉致被害者を早急に救出せよ!」と白抜きの文字で記載されている。さらに、平成14年に北朝鮮が拉致を認めて5人の被害者を返して以降10年間、進展がない、平成23年末の金正日が死去したことにふれ、「政府はこの情勢変化を最大限活かし、今年を勝負の年として、全勢力を傾けてすべての拉致被害者を早急に救出するように、あらためて要請いたします。」としている。
パネル展示の見学や署名は、いずれも平日の午前8時半から午後5時までで、だれでも見ることや署名ができる。
ことしは北朝鮮が拉致を認めて10年目の節目の年であり、「家族会」や「救う会」などで1,000万人署名に精力的に取り組んでいる。「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」(会長・石原東京都知事、会長代行・泉田新潟県知事)では、両会からの協力要請を受けて、両会が実施している1000万署名活動に広報面で協力することとした。新潟県でもホームページに署名用紙を掲載しダウンロードできるようにしているほか、各地域振興局にも署名用紙を設置している。