新潟県中越衛生処理組合(管理者・鈴木力燕市長)のし尿処理施設の跡地=燕市東町=で4日、同組合と地元東町自治会(高桑等会長)主催の謝恩演芸ショー「ありがとう東町」が行われ、半世紀近くに渡って旧三条、燕、栄、下田の4市町村のし尿処理をまかなった施設に感謝して楽しく過ごした。
同組合は昭和38年(1963)に発足し、平成22年10月末までし尿の受け入れを行った。組合もこの9月で解散するが、その前に同施設と地元の自治会にそれぞれが感謝して別れを告げようと、ふだんは立ち入り禁止にしている場内を開放して、最初で最後の謝恩演芸ショーを行った。
トラックの荷台を改造した舞台で地元の飛燕太鼓に始まり、「クレヨンしんちゃん」のキャラクターショー、燕市出身の金子清子さんと小千谷市出身に葉月みなみさんの2人による歌謡ショー。午後3時半から6時まで次々とショーが繰り広げられた。
うだるような猛暑だったが、ステージ前は日除けのテントを張ってパイプいすを並べ、できるかぎりの暑さ対策を施した。佐渡橋の右岸側たもとなので、川を渡る風はいくらか涼しく、約200人が来場。東町自治会は来場者にポップコーンもふるまい、ゆっくりとショーを楽しんでもらった。
施設の敷地は1.2ヘクタールある。施設の建物があるときはあまり感じなかったが、さら地になると田んぼ12枚分の面積は想像以上に広い。敷地は河川敷で県の所有。燕市では公園として整備をする計画だ。