燕市・分水商工会青年部(久須美哲朗部長)は11日、地蔵堂本町付近を歩行者天国にして昨年に続いて「まちなか盆踊り」を行い、午後からの露店に始まって日暮れとともに矢倉の下で盆踊りの輪を広げる。
午後1時から9時まで地蔵堂本町付近の通りを通行止めにし、第四銀行分水支店前に矢倉を立てて盆踊り会場を設営し、昨年より2時間早く1時半に露店が店開きする。
露店は青年部をはじめ町内会の桜町一歩会と本町、地元の分水神輿会、菓子製造の坂田屋が出店。焼きそば、かき氷などの飲食を販売し、子ども向けに水風船釣りやスーパーボールすくいも登場。内容はわからないが消防団の実演もある。道路にブルーシートも敷いて、ゆっくりと過ごしてもらう。
そして6時半からいよいよ盆踊り。地蔵堂おけさ会(島影耕一会長)が矢倉の上で地唄を生演奏で披露。それにあわせて踊りの輪を広げる。踊っている間に、まちなか盆踊り対象、商工会会長賞、仮装大賞、きららん賞など9つの賞を決めて選ばれた人にはたすきをかけ、ビールやジュースの賞品をプレゼントする。
盆踊りはたっぷり1時間半。そのあとことしの新趣向でもちまきを行い、矢倉の上からもちや菓子をまいて8時半に終わる。
燕市分水地区では、全国から見物客を集める春の分水おいらん道中が昨年、東日本大震災の影響で中止になり、続く夏の市内3地区合同の花火大会も中止になった。少しでも分水地区を盛り上げるため、代わりにイベントをと昨年、初めてまちなか盆踊りを行った。
かつては同じ場所でも盆踊りが行われていたらしく、地元の人たちに大好評だった。ことしは地元事業所から広告費を受けて、事業所名の入ったあんどんも製作し、会場をあかりで彩る。
昨年の参加者は町内の人がほとんどだったが、ことしは分水地区全体に開催を広報し、分水地区の盆踊りとしての広がりに期待しており、大勢の参加を呼びかけている。