13日の盆の墓参りを前に12日、三条市ではJR北三条駅西側の三条中央市場で恒例の盆市を開き、早朝から盆花や供物を買い求める人でにぎわった。
ふだんの二・七の市より30店ほど多い128の露店が出店。オミナエシやケイトウなど赤や黄やピンクなど色とりどりの盆花や宗派によって飾るホオズキやナス、ピンポン球くらいの小さなカボチャなど盆市ならではの商品をはじめ、モモ、ブドウ、ナシなどの果物、エダマメやトマトやナスなどの夏野菜が並んだ。
夏休みとあって、農家の出店者の娘や孫などが手伝い、かわいい店員さんもあっちこっちに。三条マルシェの17店の出店もあった。
7月からの好天や高温などで、花は開花が早く、例年ならピンク色のハスの花も並ぶこの市だが、「ことしはすべて咲ききって売るのがない」と嘆く農家も。花の種類は全体的に少ないかもしれないが、昨年は7.29豪雨で全滅した農家もあり、それと比べれは量は十分あり、必需品の盆花を買い求める客が次々と訪れた。
タラコやスジコなどの塩ものや鮮魚を販売する店舗も早朝から大勢の客が訪れ、「土産に持たせたり、帰ってきた人に食べさせたりで、タラコもスジコも売れるんだて」と大忙しだ。
晴れて気温は32.4度まで上がり、午前7時でも25.2度。例年のように6時の開店と同時に買い物客は訪れた。盆休みに入った日曜で客足はふだんの市の2倍以上。家族連れも多く、早い時間は弥彦線の高架下は人にぶつからないで歩くのがやっとだった。目当ての買い物をすませると、モモやブドウが入ったビニール袋や新聞紙にくるんだ花の束を両手かかえて自転車や車に乗り込んでいた。
翌13日も午前6時から、盆花や果物を中心に40店余りが出店して臨時市場が開かれる。