耐震化と小中一貫教育の推進に伴い第二中学校に接続するかたちで移転新築した三条市立一ノ木戸小学校で11日、竣工式が行われ、市内で初めての小中一体型校舎の完成を祝うとともに、小中一貫教育への期待を寄せた。
同じ日の午前9時半から行われた裏館小学校の竣工式に続き、10時半から完成した体育館棟で開き、国定勇人市長はじめ、市議、建設業者、一ノ木戸小学校と第二中学校の代表児童と生徒、教諭など学校関係者や保護者、地域の自治会長、用地提供者など90人余りが列席した。
新しい一ノ木戸小学校は、第二中学校の国道289号線(第二産業道路)側を造成し、現在の中学校校舎に廊下で接続する形で新築。鉄筋コンクリート造4階建の校舎棟と同3階建の体育館棟で、延べ床面積は校舎棟7,574平方メートル、体育館棟は1,940平方メートル。工事費の合計は26億2,956万円。
国定市長は式辞で、新校舎は小中一体校として小中学生や教職員が日常的に交流できるようメディアセンターや小中連携スペースを両校の接続部に設けるとともに、体育館棟に地域の人が利用できる多目的ホールや調理スペースを設置し、地域力を生かした教育活動が可能となる施設整備をしたことなどを話し、同校の発展を願った。
また、一ノ木戸小学校の6年生児童によるお礼の言葉、第二中学校代表して生徒会副会長の小山詩乃さんが決意の言葉を述べた。決意の言葉で小山さんは、小中一体校での学校生活のスタートについて、生徒も先生も経験したことがないことであり、いったいどんな学校生活になるのだろうと疑問符が頭に浮かぶが、その疑問符こそがこれから小中一体校となる両校の新しいスタート、明るい未来をつくる可能性につながっているのではないかと思っていると述べた。
さらに、「小学生と中学生が力を合わせて疑問符を一つ一つ解決していくことができればきっと素晴らしい学校にすることができると信じています」、「私たちの母校となる一ノ木戸小学校と第二中学校に少しでも貢献していきたいと思っています」と話した。
続いて、生徒玄関前に会場を移して、テープカットを行い、完成を祝った。