あかりコンサート実行委員会(永桶康子委員長)は、9月29日午後6時半から三条市・三条別院の本堂を会場に国内外で活躍する音楽家のオペラコンサートを聴く「三条別院あかりコンサート〜月夜に歌う 愛と情熱〜」を開く。4年目のことしは、オペラ『カルメン』からの演奏に男性演奏家やフラメンコ、尺八と横笛の演奏など、初めての演出がステージをさらに盛り上げる。
あかりコンサートは、三条別院の本堂で開き、ことしで4年目。藤原歌劇団や二期会会員などプロの音楽家のステージを目の前で、さらに寺の本堂という異空間で楽しめるとあって、市内外から大勢の観客が訪れる。2回公演だった昨年は延べ600人が鑑賞した。
今回のコンサートの副題は「月夜に歌う 愛と情熱」。前半は「愛」に関わる日本歌曲、後半ではオペラ『カルメン』から抜粋の曲を演奏する。
出演は、テノールの大槻孝志さん(カルメンの配役ホセ)、バリトンの成田博之さん(エスカミーリョ)、ソプラノの永桶康子さ(フラスキータ)、メゾソプラノの長谷川忍さん(カルメン)。横笛と尺八の藤崎重康さん、ピアノの赤星裕子さん、フラメンコの小島正子さん。
先に開いた同実行委員会のプレス発表会で永桶実行委員長は、大槻さんはサイトウ・キネン・フェスティバルに日本人で初めて3年連続出演、成田さんは『カルメン』のエスカミーリォの日本で一番うまい人、長谷川さんは2010年にアメリカ・カーネギーホールでコンサートを開いたなど、さまざまな舞台で活躍する出演者を紹介している。
昨年までは女性だけだった出演者に、男性音楽家も加わり、後半にはフラメンコも登場。さらに、横笛や尺八の演奏では国内外で活躍している三条市・八幡宮の藤崎重康宮司も出演。また、出演者の1人でもある藤原歌劇団所属で三条市出身の永桶実行委員長が指導する地元三条市のグループ「レインボーコーラス」が合唱で参加するなど、新しい聴きどころや見どころも満載だ。
あかりコンサートは、三条商工会議所青年部が単年度事業として第1回目を開催したが、来場者から継続を望む声が多く、永桶さんを実行委員長として実行委員会を組織。音楽が根付いて街の活性化につながればとの思いをもち音楽を通じて社会貢献をしようというボランティア団体「三条社音会(さんじょうしゃおんかい)」=中條耕太郎会長・30人=が企画や運営を手伝っている。
同団体などによると、国内外で活躍する音楽家の出演は、出演者の大きな協力もあって実現できていると言い、一流の音楽を地元で気軽に楽しめるこの貴重な機会を多くの人に楽しいんでほしいと話している。
チケットは、一般は前売り3,000円、当日券は3,500円。小学生から高校生は前売り500円、当日券1,000円。未就学児の入場はできない。販売は、三条商工会議所、北越楽器三条店、ヤマハミュージック関東新潟店、新潟伊勢丹プレイガイドで販売している。問い合わせは、三条商工会議所(電話:0256-32-1311)へ。