豆腐製造業佐久間食品株式会社(佐久間欣一社長・三条市東本成寺)は、豆腐を使ったスイーツの第3弾、イベント向けに業界初の「お豆腐パフェ」(200円)を商品化した。
ベースの豆腐は同社の「昔ながらの汲み出し(くみだし)豆腐」(500グラム入り200円)。これを4等分したものが1人前で、そこにさまざまななトッピングをセルフサービスで盛りつけて味わってもらうという趣向だ。
豆腐を「10+2」と読んで12種類のトッピングを用意。バジル、コーンフレーク、クルミからチョコレート、きな粉、果ては、たれカツ丼のたれや菓子の「柿の種」、「カラムーチョ」、「うまい棒」まであり、組み合わせたときの味がまったく想像できない。
汲み出し豆腐は水をしぼっていないので食感はしっとりして滑らか。ダイズの濃厚なうま味を味わうことができ、ほんのりと甘みもある。懐が深く、予想以上にさまざまな味とマッチして驚かされること請け合い。とくにサクサクとした食感との組み合わせが絶妙だ。
企画したのは、同社三代目で製造広報担当の佐久間康之さん(29)=三条市東新保=。さまざまな層のユーザーを集めて豆腐の試食会を開いたときに、子どもが菓子と一緒に豆腐を食べたり、のり塩味のポテトチップスで豆腐をすくって一緒に食べたりして思いがけないおいしさを知った。
「新しい豆腐の食べ方の提案になり、楽しくて食べてもうまい」と佐久間さんは「お豆腐パフェ」を考案した。これまでも「豆乳ブラマンジェ」(160円)や「豆乳タマゴプリン」(150円)と新しい豆腐スイーツを開発しており、今回はその第3弾。7月に三条市で開かれた地産地消イベント、三条マルシェで先行販売し、100食を売っている。
性質上、定番商品にはならずイベントに出店したときだけの販売となり、次回は8月26日に開かれる三条マルシェで販売する。「パーティーの食材にしたりして、豆腐をそばに寄りそうような存在にしてほしい」と佐久間さん。「包丁も火も使わないので、家庭でも子どもたちとワイワイ楽しみながら、それぞれの家のお豆腐パフェを楽しんでほしいと思います」と期待している。