燕市立吉田北小学校PTA(佐野祐一会長)は18、19の1泊2日で同校で「学校に泊まろう会」を開いており、初日はかかし作りや夕食の調理の手伝いで始まった。
全校児童を対象に盆過ぎに開いている行事で、ことしで4年目。全校232人のうち希望した1、2年生が中心の児童120人が参加し、うち50人が体育館に泊まる。
18日午後2時に学校に集合し、班分けなどを行ったあと、交代でかかし作りと夕食の調理の手伝いでスタートした。毎年、趣向を変えて手作り工作などを行っているが、今回は初めてかかし作りに挑戦。ピカチュー、トトロ、ドラえもん、リラックマなどのキャラクターをデザインした12体を作った。
新聞紙や発泡スチロールを詰めたビニール袋で胴体や頭を作って心棒に刺し、プラスチックカップに色を塗って目、鼻、口を取り付けるといった要領だ。単純に見える作業だが、人と同じくらいの大きさに作るには予想以上にたくさんの新聞紙を詰めなければならず、四苦八苦した。
工作とはいえ、ガムテープでビニールをぐるぐる巻きにしたり、新聞紙をくしゃくしゃに丸めたりとダイナミックな作業が多く、子どもたちは汗を光らせて熱中。お母さんも同様で、「どら焼きも作ってみよっか」とノリノリ。親子で「顔か何かわかんなくなった…」、「足がはみ出るんじゃない?」とにぎやかだった。作ったかかしは、学校そばの体験田や吉田ふれあい広場の田んぼアートのそばに立てる。
一方、家庭科室では、食生活改善推進委員が調理する夕食の手伝い。献立はヘルシービビンバにきのこスープ、キャロットゼリーで、三角巾にエプロンの子どもたちはタマゴを割ったり、ニンジンを切ったりと真剣な表情で手伝っていた。
このあとは夕食、地元のおばあちゃんによる怖い話、花火大会で遊んで就寝。翌19日は午前6時半からラジオ体操で朝食のあと、終わりの集いを開いて終わる。
佐野会長は、かかし作りに励む子どもたちを見渡して「暑いなかですけども天気に楽しんでやってます」と喜んだ。燕市吉田地区の小学校でも学年単位ではなく全校児童でお泊まり会をするのは同校くらいとのこと。「夏休みの思い出として残ればいいですね」と話していた。