燕市産業史料館は19日、初めてネイル体験会を開き、20人を超す女性が来館して新しい胡粉(ごふん)ネイルなどを体験してもらった。
ネイルサロン「selfish moggie」=新潟市中央区=代表のネイリスト、茂木美由紀さんがアシスタントと2人が講師となり、格安でキッズネイル、胡粉ネイル、マニキュア、ネイルケア、プレミアムオイルケアコースなどを行った。
燕市で受け継がれる金工技術のひとつ、彫金にも通じる「飾る」ことをネイルアートからも感じてもらうとともに、同史料館とあまり縁のなかった人たちから来館のきっかけにしてもらおうと初めて開いた。
なかでも注目は胡粉ネイル。「胡粉」は日本画の画材に使われる貝の殻から作られた顔料で、マニキュアの鼻をつく有機溶剤は使われておらず、体に優しく無臭で速乾性もある。金工など日本の伝統技術を展示することが多い同史料館とも親和性は高い。
胡粉ネイルは新しい技法で、県内で扱っているのは茂木さんくらいとか。発色も良く、和を感じさせる。母と娘で訪れた人も多く、茂木さんにとっても初めての美術館でのネイルで、異空間でのネイルを参加者と一緒に楽しんでいた。