三条市下田地区のしただふるさと祭り実行委員会は25日、昨年の7.29水害で被害を受けて中止して以来2年ぶりの「しただふるさと祭り〜雨生(まおい)の大蛇祭」を開き、応急復旧した下田大橋下の五十嵐川河川敷でのイベントや雨生の大蛇の行進行列を行い、五十嵐川の再生を願いながら三条の夏を締めくくる。
イベント会場の五十嵐川の河川敷にある五十嵐川河川公園は、昨年の水害によって流出。祭りが開催できるよう災害の応急復旧工事が行われ、当日は例年通りの特設会場で行われる。
雨生の大蛇祭は、吉ヶ平の雨生ヶ池に住む大蛇の伝説を基に平成10年から行っており、モミの木で作った長さ3.6メートルの頭部とカヤをよしずで巻いた胴体をつないだ全長数十メートルの大蛇を若者が担いで練り歩く。
午前8時半に雨生神社が合祀された八木神社で出発式を行い、大蛇は笠堀姫を背中に乗せて八木前、五百川、荒沢を行列行進し、午後5時半に河川会場に入場した後、胴体部分を燃やして昇天してもらう。
河川会場でのイベントは、午前10時半に開会式を行ってスタート。下田地区の集落や団体などが出店する10の模擬店が並び、ニジマスのつかみ取りをはじめ、五十嵐小文治石投げ全国大会、下田中学校吹奏楽部演奏、凧揚げ、高校生ライブ、音楽ライブ(JUNOCLOVER)などが次々と行われ、今回、初めて独身男女の出会いのイベントとして会場内で受け付ける「しただふるさと祭りDI(出会い)大作戦」も開催。
夕方は午後5時半に大蛇の河川会場に入場、昇天に続き、午後6時15分からよさこいソーラン、盆太鼓共演、盆踊り、花火大会がフィナーレを飾る。
花火大会は、午後8時15分からで、ことしも下田大橋の上流側にかかるナイアガラとスターマインなどを含め71組の花火を打ち上げる。