燕市立図書館では、9月7日から23日まで同図書館で村上康成絵本原画展を開く。これにあわせて絵本作家の村上康成さんとのコラボ作品も多いシンガーソング絵本ライター中川ひろたかさんのジョイントライブが9月8日に燕市児童研修館「こどもの森」で開かれ、さらに8月26日には「こどもの森」で中川ひろたかさんも参加してカロム新潟県大会が開かれ、シリーズのように3つのイベントが次々と行われる。
村上さんは1955年生まれで絵本作家のほかにもエッセイスト、ウクレレアーティスト、さらには雑誌『Fishing Cafe』で特集されるほどの釣りの愛好者でも知られる。
静岡県伊東市に個人美術館「村上康成美術館」がある。1983年に『ピンク、ぺっこん 』で絵本デビューし、『ピンクとスノーじいさん 』、『プレゼント』、『ようこそ森へ 』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。『ピンク!パール! 』でブラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレで金牌受賞、カレンダー『森へようこそ』で第48回全国カレンダー展特別部門賞受賞、『なつのいけ 』で第8回日本絵本大賞受賞などの受賞歴がある。
原画展は昨年、出版して第3回ようちえん絵本大賞を受賞した『石のきもち 』の原画すべてをはじめ、村上さんがセレクトした名場面集、7作品の原画合わせて55点を展示する。入場無料。
そしてジョイントライブは、燕市内を中心に活動する読み聞かせグループ「おはなしコロボックル」が主催する。村上さんはウクレレ奏者としてシンガーソング絵本ライター中川ひろたかさんと共演する。
中川さんは1954年生まれで、1995年に『さつまのおいも 』でデビューし、絵本『ないた 』で日本絵本賞を受賞している。D1(だじゃれグランプリ)やA1(あそびうたグランプリ)を考案し、子どもとおとなが一緒に楽しめるオリジナルイベントを開く一方、バンド活動にも取り組み、昨年11月に三条市立図書館主催で開かれた「親子で楽しむJAZZコンサート」に中川ひろたかさんが率いるバンド「MGQ」で出演している。
中川さんの作品で村上さんが絵を描いた絵本も数十冊出版されており、今回は音楽で共演。9月8日午前10時半開演で、参加費は4歳以上ひとり500円で定員100人。
そして8月26日のカロム新潟県大会は午前10時から「こどもの森」で開かれる。カロムはビリヤードのようなルールのテーブルゲームで、中川さんは以前からカロムを広めたいと考えていた。昨年の東日本大震災の発生でカロムを福島県いわき市で生産して産業の復興の足掛かりにしてもらう『みんなともだちプロジェクト』をスタート。そのカロムのロゴを村上さんがデザインしたというふたりのつながりもある。
そのカロムの全国大会「C1グランプリ」が9月13日、いわき市で初めて開かれる。その予選会を兼ねているのが新潟県大会で、中川さんも来場。ダブルスとシングルスがあり、それぞれ参加費400円で参加できる。
それぞれ問い合わせは、村上康成絵本原画展は燕市立図書館(電話:0256-62-2726)、ジョイントライブは「おはなしコロボックル」(電話:090-3144-9513)、カロム新潟県大会は「こどもの森」(電話:0256-61-1551)へ。