県内有数の果樹産地、三条市大島地区の生産物を集出荷する大島選果場=三条市代官島=は昨年より2日早い19日にナシを初出荷。秋から暮れの洋ナシ「ル レクチエ」まで続く三条産ナシの出荷をスタートした。
出荷を開始したナシは、早生品種の「幸水(こうすい)」。同選果場には出荷3日目となった21日も、生産者が持ち込んだナシが選果機にかけられ、次々と箱詰めされていった。
昨年は7.29豪雨の被害で一部が出荷できなかったという生産者の男性。ことしも春先からの低温や大風、水不足などの安定しない天候もあったが、この日、搬入した「幸水」は小玉傾向ながら糖度は十分と味に太鼓判を押す。
「幸水」は、例年20日ころの出荷で、三条、西部、新潟、長岡の県内4市場をはじめ、北海道・札幌、東京・太田、新宿、名古屋・中京市場など全国に出荷している。8月末ころがピークで計400トンの出荷を見込んでいる。
「幸水」のあとは、「豊水」、「二十世紀」、「あきづき」、「新高」(にいたか)、「新興(しんこう)」と和ナシが続き、12月の洋ナシ「ル レクチエ」まで出荷は続く。