県内で3番目、市町村レベルでは初めてのメガソーラー発電所「メガソーラーTSUBAME site」の竣工式が22日、燕市で行われた。
燕・弥彦総合事務組合が燕市上河原地内に所有する吉田南最終処分場跡地約4万平方メートルを燕市から無償貸与を受け、窪倉電設株式会社(窪倉保代表取締役・神奈川県横浜市港北区)が燕市に設立したPVP JAPAN株式会社(窪倉敏代表取締・井土巻3)が建設した。
7,200枚のソーラーパネルを設置し、最大出力は1メガワットで一般家庭約300軒分に相当。東北電力に売電する。
竣工式には関係者ら100人近くが出席。式辞でPVP JAPANの窪倉代表取締役は、県の新成長設備投資促進事業再生可能エネルギー設備投資枠を利用して早期着工できたことに感謝し、今後はメガソーラー事業に参画する県内事業所が増えると思われ、「地元企業様には弊社の技術の提供を積極的にさせていただく」、それにより「地元経済の活性化のお手伝いができれば」と話した。
鈴木力燕市長は用意した祝辞を読み上げたあと、燕市としては「一種の企業誘致が成功したものいうふうに理解している」とし、PVP JAPANは全国への展開を考えていることから、「ぜひ燕の地から中小企業発の太陽光発電事業が展開されるというひとつのモデルケースになることを大いに期待したい」。最終処分場跡地の利活用という意味でもモデルケースになり、工法も注目されており、「燕発から新しいメガソーラー発電のプロトタイプが発信されることにも大いに期待したい」とした。
ファンファーレに続いて窪倉代表と鈴木市長のふたりが大きな赤いボタンのスイッチを押してメガソーラー発電所の運転を開始。同時に2台のディスプレーに現在の発電量は943.2kwで蛍光灯23,579本分などと表示された。
ソーラーパネルの架台は、工事現場の足場などに使われる単管が使われている。それと同じように設計された展望台も設置されている。展望台の上からソーラーパーネルは見渡した出席者らは、ソーラーがずらりと並んだ壮観に「すごいもんだね〜!」と声を上げていた。
また、9月1、2の2日間、午前10時から午後4時まで施設見学会が開かれる。申し込みは必要なく、見学したい人は直接、会場へ出向く。