未舗装のコースでタイムを競うモータースポーツ「ダートトライアル」のJMRC関東ダートトライアルシリーズ全9戦のうちの第7戦が26日、三条市楢山のダートコース「トライアルゾーン新潟」で開かれる。地元三条市荒沢の目黒亮さん(22)が、同シリーズのDクラストップの成績で出場しており、残り3選となるこの日も初優勝を目指して参戦する。
JMRC関東ダートトライアルシリーズは、関東圏の1都9県からの参加で開かれることしは4月から9月23日まで全9戦を千葉、栃木、新潟、長野の会場で行っている。車の排気量、駆動、改造の有無、改造範囲などで8クラスに分かれ、エントリーは合計66台。目黒さんは、車両の改造など無制限で自動車登録番号票がなく、花形といわれる「Dクラス」で出場している。
目黒さんは、三条市の荒沢小、下田中、三条東高校を卒業し、三条市上保内の自動車販売・車検・整備などのカーアドバイザースコーチに入社。目黒さんの生まれる前、父もラリーに出場しており、車好きは父親譲り。目黒さんが生まれた平成2年にオープンした「トライアルゾーン新潟」にも小さいころから父に連れられてきていた。
目黒さんは、三条市のJAF加盟クラブ「クラブ・ダントツ(CD-1)」に所属。昨年は「S1クラス」にエントリーし1600ccFFのミラージュで出場。ことしはランサー4WDターボで、チューンナップも目黒さんが手がける。
同会場のレースは、1周約2キロのダートを2回走って速い方のタイムで競う。シリーズでは全9戦を走り、得点の高い人が優勝となる。クラスによっても違うが、目黒さんによると1周は1分半ほどで、コース内では最高速度180キロをマークすることもある。
同クラスのエントリーは10数台、選手は40歳代から50歳代が中心のなか、22歳の目黒さんは最年少。全9戦の同シリーズで6戦が終わり、目黒さんの得点はベテランを抑えて現在トップ。車と技術はもちろんメンタリティも重要なカギとなる長期間のシリーズで、9戦を終えて優勝となれば同クラス最年少優勝になる可能性があり、注目されている。
レース焼けした表情にイメージカラーというオレンジ色のレーシングスーツが映える目黒さん。今大会の抱負は、「ぶっちぎり!ホームコースだからぜったいに勝たないと」。優勝の自信は、「車さえちゃんと動いてくれれば」。
夢は「もっとダートラという競技がメジャーになってほしい、そのために貢献できれば」。さらに、「スポンサーを募集中、あっ彼女も」と目を細めた。
26日は、午前9時スタート。エントリーした車すべてが1本目を走り、正午ころから2本目を走り、同日のコース状況などによるが午後2時ころに終了するようだ。
入場は無料でだれでも観戦できる。会場のトライアルゾーン新潟=三条市楢山89=は、国道289号線を進み、下田城カントリークラブ方面に右折し、同カントリークラブ手前の向かって右側に入口がある。山の中なので虫よけスプレーや熱中症対策もあったほうがいいようだ。