昨年7.29豪雨で中止した三条市下田地区の「しただふるさと祭り〜雨生の大蛇祭」が猛暑のなか2年ぶりに開かれ、雨生の大蛇祭、応急復旧した五十嵐川河川敷特設会場でのイベントや花火大会など一昨年より2,000人多い2万人(主催者発表)の人出でにぎわった。
早朝、昨年の水害で荒れた状態の吉ヶ平の雨生ケ池に各地区の代表者が水をくみに行って「雨生の大蛇祭」がスタートした。午前8時半に八木神社で神事を行い、長さ約3.6mのモミの木を彫って作った頭部に、カヤやよしずで巻いた胴体をつないだ大蛇に市女笠(いちめがさ)をかぶった笠堀姫を乗せ、100人近い若者が、八木前、五百川、荒沢の3地区を大蛇を担いで練り歩いた。
あわせて五十嵐川に架かる下田大橋下の河川敷特設会場で午前10時半から開会式を行い、地域の団体が出店する模擬店をはじめ、イベントを開始した。
開会式ではしただふるさと祭り実行委員会の鳶田眞六委員長と国定市長が、それぞれが、昨年の水害によって大きな被害を受けた下田地区だが、同じ場所で再び祭りが開催できることを喜ぶとともにこれから本格化する五十嵐川や地域の復旧と早い復興を願った。
連日の猛暑続きでこの日も午前10時にはすでに30度を超えて、照りつける太陽と蒸し暑さ。園児のお遊戯やニジマスのつかみどり、五十嵐小文治石投げ大会、音楽ライブ、凧揚げと日中のイベントでは、子どもも大人も噴き出す汗をタオルで拭きながら楽しんだ。夕方からは、大蛇の入場、よさこいソーランや盆太鼓、盆踊りと大勢の人でにぎわい、フィナーレの花火大会で三条市3地区の夏祭りを締めくくった。