レゲエを中心とした三条発!音楽フェスティバル「三条楽音祭(さんじょうらくおんさい)」がことしも9月最初の日曜の2日、三条市・中浦ヒメサユリ森林公園で開かれる。伝説のボブ・マーリーやジミー・クリフと同じ学校のクラスメートだったジャマイカンミュージックの大御所、ロイ・エリスが出演するスペシャルなイベントを無料で満喫できる。
正午スタートで、まずは地元三条市内のstudio f、NPO三条おやこ劇場、戦-CRU-、NOB Circleによるキッズダンスで始まる。5バンドによるライブと、バンドの入れ替え時間を兼ねたDJをはさむ形で進行。最後はJUNJUN & フレンドによる西アフリカの太鼓「ジャンベ」とダンスで8時半に終わる。
今回の目玉は、何と言ってもロイ・エリスの出演。ジャマイカのキングストンに生まれ、バンド活動を始めて1960年代にイギリスに移住し、THE PYRAMIDSを始めた。66年に当時、英国で最も有名なジャマイカ人アーティストだったロウレル・エイトキンと出会い、さまざまなミュージシャンのバックバンドに指名され、69年にリリースされたPYRAMIDSの「SKINHEAD MOONSTOMP」はジャマイカ人アーティスト初の700万枚のセールスを記録した。
映画にも出演しながらヒット曲を連発した後、いったんは第一線を退いたが、2008年にアルバム『THE SKINHEADS DEM A COME』でスキンヘッド・レゲエシーンにカムバック。翌年に初来日公演を実現。そしてこの夏、ロイ・エリスは再び来日公演を行っていることから、それにあわせて三条楽音祭への出演がかなったもので、何物にも代え難い貴重なライブとなる。
音楽イベントだが、楽しみは音楽だけではない。それと同じほど魅力的なのが、地元では見ることのできないさまざまな出店。今回は飲食20、物販29の49店が出店し、過去最多だった昨年の2倍にのぼる。
県外からの出店の方が多いくらいで、タイ料理のトムヤムクンラーメンやパッタイ、台湾かき氷、ココナッツカレーなどエスニックな料理を味わえる。物販も同様で、手作りの雑貨や衣装をはじめ、ボディーケア、ボディーペイント、お香、ガラスアクセサリーなど。三条市は毎月、三条マルシェでにぎわいを見せているが、それとはまったく毛色の違った多国籍感覚の店を堪能できる。
さらにアフリカンドラム&ダンス、ヨガ、缶バッジ製作、キャンドル製作、ボクシングのワークショップも。先着1,000人の来場者にオリジナルうちわをプレゼント。アウトドアで1日たっぷり楽しめる。
三条に音楽を中心としたフェスティバル的なイベントをと、三条市も含めた実行委員会を組織して3年前から毎年、開かれている。昨年は前日に台風、当日はフェーン現象の熱波に見舞われたが、3,600人が来場した。
ことしは会場に駐車場を用意せず、関係者や出店者を除いて来場者は無料シャトルバスを使う必要があり、会場へ続く道路にも進入できないので注意する。無料シャトルバスアは、午前10時35分に燕三条駅始発で市役所三条庁舎、東三条駅正面口を回って会場に到着するAコースと、午前10時40分に市役所下田庁舎始発でウェルネス下田、とたにコミュニティセンターを回って会場に到着するBコースの2つのルートで運行する。
メーンの駐車場は下田庁舎になりそうだが、三条地区からなら三条庁舎や東三条駅から乗ればガソリン代も浮いてお得だ。時刻表は三条楽音祭の公式ページで確認できる。出演のタイムテーブルと出店の内容は次の通り。
12:00〜 | 開会挨拶 三条市長 | |
12:10〜 | ダンス | STUDIO f |
12:30〜 | ダンス | 戦-CRU- |
12:50〜 | ライブ | Irie Roots Vibration |
13:30〜 | ダンス | NOB Circle |
13:50〜 | ライブ | NPO法人 おやこ劇場 |
14:10〜 | DJ | SNEAKY |
14:50〜 | ライブ | アコースティックス&ソウルギャング |
15:50〜 | ライブ | Mystic Inna Warrior |
16:30〜 | ライブ | サヨコとナラ |
17:30〜 | DJ | OLD FASION |
18:30〜 | ライブ | 石川道久セッション |
19:00〜 | ライブ | ROY ELLIS aka Mr.Symarip × 石川道久セッション |
20:00〜 | ジャンベ ×ダンス |
JUNJUN & フレンド |
20:30 | 終演 |
■飲食
■物販