三条市大野畑、済生会三条病院(郷秀人院長)で1日から13日まで宇賀治徹男&サークルみずゑ水彩画作品展が開かれており、水彩の透明感あふれる清涼剤のようにさわやかな作品が並んでいる。
指導者の宇賀治徹男さん(79)=三条市柳場=の作品3点とサークルみずゑの会員10人のうち8人の30点の合わせて33点を展示している。ほとんどが10号以下の小品だ。
宇賀治さんは中央の洋画団体「示現会」、水彩の「日本水彩画会」の会員で、新潟県美術作家連盟会員。地元の田んぼや川など見慣れた風景を誠実で新鮮な視点で切り取って見せてくれる。
会員の作品も同様だ。緑が多く目に入る。山や川、はさ木、紅葉、ダム、静物。なかにはスカイツリーもあるが、どれも奇をてらうことなくていねいに描く姿勢は宇賀治さんゆずりだ。
初日1日は昼前から会員で展示作業を行い、作業が終わると宇賀治さんによる作品の講評をみんなで聞いた。会員は市内の60代後半から80代前半まで。宇賀治さんは「もうちょっと青が強くてもいいと思います」、「描き急いだかな」と率直に評価し、会員も「先生だったらどんな色を使いますか?」と質問し、勉強に意欲的だった。
同会は宇賀治さんが講師を務めた三条市中央公民館の水彩画教室を受講した人を会員に13年前に発足。月2回、例会を開いて宇賀治さんの指導で勉強を続けている。済生会三条病院での作品展は毎年恒例で、ことしで8回目。それ以外にも三条市の井栗公民館や東公民館で作品展を開くこともある。