コンビニエンスストアのローソンが4日、全国のローソンで発売した新潟"せきとり"監修「からあげクン 新潟カレー味」(5個入り210円)をさっそく食べてみた。監修した「せきとり」は、新潟市中央区に本店を構える鳥料理の居酒屋。今春の新潟日本唐揚協会主催の唐揚げ専門店人気投票企画「第3回からあげグランプリ」の「素揚げ・半身揚げ部門」で昨年に続いて金賞を受賞した。
「新潟カレー味」は、「からあげクン」のからあげグランプリシリーズ第5弾で今回が最終回。販売期間は1カ月間。7種のスパイスを合わせたカレーパウダーとガーリックパウダーで味付けし、衣にも7種のスパイスを含ませて揚げることで、スパイシーな風味が増し、「せきとり」の半身揚げの味わいを表現したという。
燕市内のローソンで購入した。レジ横のホットスナックのコーナーは、「からあげクン」の「レギュラー」、「レッド」といった定番商品を押しのけるように10個を超す「新潟カレー味」をぎっしり並べて新発売をアピールしていた。
パッケージは、カレー味をイメージした黄色。背面には「うまさぎっしり新潟」のロゴや新潟県観光キャンペーンのキャラクター「レルヒさん」のイラストもある。からあげそのものは「新潟カレー味」とはいえ、見た目は今までの「からあげクン」と特に変わるところはない。口に入れても食感もとくに変わりなく、やはり違いは味。そのものずばりのカレー味だが、それほどカレー味は強くなく、カレー味とカレー風味の中間くらいだろうか。
ふつうにおいしいが、グランプリなどと知らずにただのカレー味と思って買って食べても、特別うまいとも思わないような気も。一言で言えば期待通りの味という感じか。もっともそれほど自分の舌に自信はない。あとは自分で試してほしい。ただスパイシーな香りはかなり強く、しばらく車の中に置いておいたら、車内に強烈なカレーの香りが充満した。
発売にあわせて4日、ローソンのサイトの「ご当地からあげの起源と名店の味のルーツ」で、「カレー半身揚げ 新潟せきとり編」が公開された。ここで三条市についてもふれているのが興味深い。半身揚げは塩味が一般的だが、新潟市や三条市ではカレー粉をまぶしたカレー味の半身揚げが広く知られるという。
新潟市はカレールウの購入金額が全国1位で三条市にはカレーラーメンというご当地料理があり、三条市の70店舗以上がカレーラーメンを提供していると紹介する。三条市の「ひな鳥金子」もカレー半身揚げで知られることにふれている。
カレーと新潟のかかわりについては「からあげ文化論考 各論 新潟にカレー文化が根付いたその理由」でもふれいている。29、30日と燕三条地場産業振興センターで初めての燕三条カレー産業博が開かれる。カレーと新潟、三条の抜き差しならぬ関係を考えると、あながち突拍子もないとは言えないイベント。もちろん「からあげクン 新潟カレー味」や「ひな鳥金子」のカレー半身揚げも並ぶ?。ちょっとおもしろくなってきた。
余談だが、9日午前10時半からJR燕三条駅2階の燕三条Wingで三条「カレーラーメン体操」のDVD完成試写会が開かれるので、カレーラーメンを応援したい人はぜひ会場へ。