三条市内で料理教室や婦人服の販売などを営む女性たちが2日、三条市丸井今井邸で健康や美を探る体験イベント「私時間vol.1〜大人の女性に贈る微糖な空間〜」を初めて開き、子育ても一段落したおとなの女性をターゲットに来場を呼びかけ、料理やアレンジメント、メイクやウイッグの体験をたっぷり楽しんでもらった。
イベントの企画は、三条市内で営業する「みまつ」=興野1=の松永よし子さん(58)、「ダイアナ・ピース」=神明町パルム2=の上山千鶴さん(48)、「Dear Flowers」=石上3=の松永章子さん(40)、「ラ・キュイエール・トモ」=本町1=の高橋知子さん(40)の4人。
ふだん、それぞれが店舗や教室を構えて活躍する女性たちが、顧客にたがいを紹介する方法のひとつとして今回のコラボレーションを企画した。県央地域でも子育て中のママ向けのイベントはあるが、もう少し上の世代のおとなの女性が、ゆったりと自分のために時間を使えるようなイベントを継続的に行いたいと内容を練った。
イベント最初のこの日は、各店が体験レッスンなどを用意した。洋服や化粧品などトータルでサポートする「みまつ」はワンポイント・メイクアドバイス。ブロポーションづくりの「ダイアナ・ピース」はマッサージレッスンやウイッグのお試し。フラワーデザインスタジオの「Dear flowers」と料理教室の「ラ・キュイエール・トモ」は、1枚のガラス製の皿を共有した「お菓子とお花の体験レッスン」を行った。
ガラス製の皿は、ハンドメイドで有名レストランでも使用されている「Sghr」スガハラガラスの透明感のある落ち着いたグリーンのプレート。菓子のレッスンでは、「アシェット・デセール〜レストランのような皿盛りのデザート〜」と題し、高橋さんの指導でプレートの上にアイスクリーム濃茶のジュレなどを手際よく材料を盛り付けていき、あっという間に高級レストランにあるようなデザートが完成した。
デザートを食べたあと、同じプレートに花を盛るアレンジメント体験。Dear.flowersの松永さんが講師となり、「Barofgreen葉物づかいの上級アレンジメント 〜ガラスプレート上で魅せるグリーン〜」をテーマに、器もグリーンも生かした涼しげなアレンジを製作した。
また、会場の丸井今井邸の1階の廊下に、庭を眺めるようにしてテーブルと赤い毛氈(もうせん)をセッティングして1日だけのカフェも登場し、ふだん今井邸を訪れたことのある人も「こういうのいいわね」と、コーディネートしだいで変わる空間も楽しんだ。
この日は、20代から70代まで幅広い年齢層の女性約50人が来場。60代と70代の2人で訪れた女性は、「おいしかったし、楽しかった。新しい発見もできました」、「いろいろなことに興味をもつことが若さや美しさにつながるのでは」とも話し、楽しんでいた。
これまで利用したことのなかった店や教室の経営者らと話す機会にもなり、その人の魅力や商品に興味をもち、店の場所を確かめる人も多かった。次回の日程は未定だが、今後も季節ごとなどで開いていく考えだ。