JAにいがた南蒲(吉田文彦代表理事組合長)は6日、同JAの南低温倉庫=三条市茅原=で平成24年産米初検査を行った。検査した4品種はすべて1等米の高品質で、早いものは来週から新米が店頭に並ぶ。
コメの販売を前に1等級から3等級までの格付けを行うもので、資格を持つ検査員が、持ち込まれたコメの等級のもとになる品位などを検査し、判定した。
同JA管内では、この日、三条中央、見附・傍所、中之島中央、南低温倉庫の4カ所で初検査を行った。
南低温倉庫では吉田組合長も出席して午前9時にセレモニーを行い、検査を開始した。同検査場所に持ち込まれたコメは、三条市の嵐南地区や栄地区と見附市で生産された「こしいぶき」と「ゆきん子舞」、「五百万石」、「わたぼうし」で、1袋30キログラム入りが2,000袋。
検査は、コメの入った袋に、「穀さし」という金属製の棒を2カ所に挿して約1,000粒の検査用のコメを採取し、数人の検査員が検査。黒い検査用の皿に入れて玄米の状態のコメの色やにごりや形、カメムシの影響などを目視し、水分測定器で水分量の検査をして判定した。
検査後の講評で結果が発表され、この日の検査では、すべてが1等級の高品質。暑い年のなかで、高温障害の影響が心配されたが影響は少なかった。また、カメムシ被害の影響も心配されたが、格落ちするような影響はなかった。
同倉庫に集められたコメは、いったん超大型の低温倉庫に入れて出荷を待つ。同低温倉庫内には、超大型冷蔵庫のような倉庫が4つあり、気温が高くなる5月ころから15度に設定されており、品質管理を徹底している。