9月1日の「防災の日」、9日の「救急の日」にちなんで三条市消防本部と燕・弥彦総合事務組合消防本部は、8日午前10時から午後3時まで燕市井土巻3、イオン県央店(旧県央サティ)駐車場で恒例の「消防防災・救急フェア」を開き、同フェア初登場の最新鋭のはしご車や起震車「なまずIII世号」の体験をはじめ、ちびっこ消防隊などのイベントを行う。
毎年、両本部のさまざまな消防車両も参加して行う同イベントで、昨年は更新などで目玉のはしご車が参加できなかったが、今回は復活。燕・弥彦消防が昨年11月に導入した最新鋭のはしご車、35m級伸縮水路付き先端屈折式はしご付消防自動車の搭乗体験ができる。搭乗体験は、先着60組(1組2人)で午前10時から整理券を配布する。
なまずIII世号は、県がことし3月に導入した新型車両で同フェア初登場。これまでの上下、前後の2方向からの揺れが、もう1方向加わって3方向からの複合的な揺れになった。さらに、中越地震など過去の地震の揺れを忠実に再現するプログラムに、東日本大震災や四川大地震、さらに想定をもとに東南海・南海地震の揺れの体験も加わった。
ほかにも、総務省消防庁から大規模災害時用に三条市に配備された大型の支援車の展示、子どもたちに人気の吉田消防署のミニ消防車「まもる君」は今回も登場する。
イベントは、救助資器材の展示や体験ができるちびっこ救助隊、子ども用防火衣を着て放水体験するちびっこ消防隊、救急車展示と応急手当指導、塗り絵、煙の怖さを体験する濃煙体験、住宅用火災報知器展示説明などを行う。
消防業務に対する理解と防災意識の高揚、応急手当てに対する意識啓発、救命率向上のための知識の普及などを目的に平成12年から両消防本部が合同で開いている。
消防車両の展示や各種体験などもできる貴重な機会で、毎年、カメラ持参で大勢の家族連れが訪れており、昨年は約4,000人が来場している。当日は雨など天候によっては中止する場合もある。