燕市・弥彦村児童生徒科学作品展が8、9の2日間、燕市吉田産業会館で開かれており、夏休みに子どもたちが自由研究した800点を超す小中学生の成果が展示されおてり、あわせて燕市・弥彦村園児作品展と、さまざまな科学的な体験ができる「青少年ための科学の祭典燕大会」も開かれている。
西蒲・燕科学教育センター(代表・藤沢健一燕市教育長)の主催で毎年、開かれている。各学校から選抜された夏休みの科学研究を発表する燕市・弥彦村児童生徒科学研究発表会が毎年開かれているが、それに選ばれなかった研究が日の目を浴びる場とを開かれているもの。発明工夫作品31点を含めて815点が展示されている。
カブトムシやトンボの昆虫標本から植物の成長の観察は定番。模造紙に張って実験データを示したり、実験に使った道具を展示したりして成果を発表している。
家に巣を作ったツバメがタマゴを生んで巣立つまでの観察、弥彦山までサイクリングする道中の道端にある植物の観察など、身近なものを素材にした研究もある。雑草がどうして生えるのかという研究は、さすがに何かが種を運ぶ決定的な証拠をつかむには至らず、可能性を示すにとどまった。スイカの種を植えて育ててみる実験では、見事に野球のボールくらいの実をつけた。
テレビ番組でも同じような実験があったようで、十円玉をきれいにするには、ソースやマヨネーズ、消しゴム、砂糖水など何を使ったらぴかぴかになるかという実験や、液体の種類になどによる氷の解ける早さの実験は複数ある。子どもより親が夢中になる研究もある。
園児の作品は約160点。牛乳の紙パックや菓子の空き箱を使って建物や乗り物を作り、なかにはセミの抜け殻やマツボックリばかりを集めて作った、いかにも子どもらしい作品がたくさんある。
「青少年ための科学の祭典燕大会」は大人気。一部の内容は2日間で異なるが、共通なのは同センターに昨年秋に独立行政法人科学技術振興機構(JST)から贈られた電子顕微鏡を使った観察や9月23日に行われた第2回ロボコンジャパンカップで使われるロボットの操縦体験ができる。さらに9日に行うのは、砂の中から宝石を探す「小さな宝石をさがそう」、山のぼり人形を洗濯ばさみで作る「せんたくバサミが山のぼり!?」、指先に載せるとバランスをとる「バランスとんぼ」と楽しみがいっぱいだ。
8日は家族連れが次々と来場し、おじいさんやおばあさんも目立ち、大にぎわいだった。9日は午前10時から午後5時まで開場しているが、「青少年ための科学の祭典燕大会」は午前11時から午後3時までなので注意する。入場無料。