国定勇人三条市は7日更新したブログ「三条市長日記」の「素晴らしい凱旋報告&初陣となりましたっ!!!」の記事で、前日6日に新潟市・ビッグスワンで開かれたキリンチャレンジカップサッカーの日本代表対UAE代表戦を見に行き、三条市出身の酒井高徳選手が途中交代で初めてA代表としてピッチに立った酒井高徳選手のサッカー人生における歴史的瞬間を見届けた興奮を書いた。しかも、酒井高徳選手が三条市へ戻る時間があったら市内で五輪出場の凱旋パレードを行いたい考えだったことを明かした。
酒井高徳選手は先発入りはかなわなかったが、後半34分に酒井宏樹選手に代わって途中出場した。ビッグスワンはかつて在籍したアルビレックス新潟のホームで、高徳コールなど地元大声援を背中に初めてのA代表のピッチに立った。
左サイドバックとして積極的に前線へ駆け上がり、後半43分には自らチャンスメークし、相手ディフェンダーを引きつけたハーフナーからのパスをトラップせずに強烈なシュートを放った。枠はとらえなかったが会場から大きな拍手でわいた。
酒井高徳選手が日本代表メンバーとして出場した五輪サッカー男子の日本代表の初戦では、三条市はパブリックビューイングを行い、優勝候補の最右翼の無敵艦隊に勝つ大金星をあげ、来場した市民はもちろん、国定市長も我を忘れ、涙こぼすほど興奮、感激していた。
前回の三条市長選は開票前に大差の勝利が確実だったうえ、勝ったら勝ったで「勝ってふんどしを…」で、気を引きしなければならないだけに、パブリックビューイングでの勝利は前回市長選の勝利を上回る手放しのはしゃぎっぷりだった。
しかし、まさか凱旋パレードまで考えていたとは想定外。ブログでは、酒井高徳選手が「少しでも三条に戻っていただける時間があれば、その情報が入った瞬間にでも、三条警察署に駆け込み、オリンピック出場の凱旋パレードでも華々しくやりたいっ!!!と思っていた」と残念がっている。
ただ、酒井高徳選手は、11日に埼玉スタジアムで行われるブラジルW杯のアジア最終予選のイラク代表戦でも日本代表にメンバー入りしており、その前後で三条へ立ち寄る可能性がゼロとはいえず、それにあわせて凱旋パレードということも考えられる。
その機を逃せば凱旋パレードは難しいだろう。次のチャンスはブンデスリーガにもあると思われるクリスマス休暇で帰国したときだろうか。さすがに五輪から半年近くたって凱旋パレードともいかないだろうが、せめて市民だれもが参加できる祝勝会的なイベントがあってもいい。三条市から半世紀ぶりの五輪出場選手の輩出は、それに見合う価値、市民も感動に便乗させてもらうだけの価値があるはずだ。