三条市の産業の礎を築いた「鍛冶」を単なる伝統として守るだけでなく、産業としてより発展させようと、福井県越前市、兵庫県三木市、鋳物の富山県高岡市などの他産地や道具の使い手と産業振興の課題について学び合う日本鍛冶学会22日、発足する。
22日午前10時半から午後5時まで燕三条地場産業振興センターで日本鍛冶学会が開かれる。基調講演は三条市出身でパリの日本料理店「あい田」を経営する相田康次さんが「日本料理と道具について」(仮)のテーマで約1時間の基調講演のあと、午後1時半から「里山再生と道具の関係」と「伝統を守るために変わる若手たち」、3時10分から「果樹栽培と道具の関係」と「製品安全は産地に何をもたらすか」をそれぞれテーマに事例報告が行われる。
毎年秋に三条市で開かれている三条鍛冶まつりにあわせて越前市、三木市、高岡市の主に産業界の若手を招いてシンポジウムを開いてきたが、そのステージを上げ、新たなプラットホームとして日本鍛冶学会をたちあげることになった。
道具の作り手と使い手とのつながりを考えるのが、大きなテーマ。越前市と三木市の市長も出席を調整中だ。参加費は無料、交流会参加は別に必要。だれでも参加でき、鍛冶学会は鍛冶の発展のための緩やかなつながりの創出を目指しており、鍛冶の発展に興味があればだれでも参加できるので、気軽茄参加を呼びかけている。問い合わせは市商工課商工係(電話:0256-34-5511、内線216)へ。