県が交通死亡事故多発警報を発令して県下一斉の交通事故シャットアウト緊急対策が始まった11日、燕署(中村栄署長)は午後5時から隣接の燕市交通安全センター駐車場で緊急対策の出動式を行った。
小雨の降るなか、出動する署員14人が整列し、燕市交通安全協会(柴山富栄会長)会員数人も出席し、交通課長が中村署長に出動勧告し、署員はパトカー9台乗り込むと次々と巡回や立っしょう指導に出動し、中村署長が見送った。
中村署長は、管内で2件の死亡事故が立て続けに発生したことを「重く受け止め」、「署員一丸となって死亡事故抑止に全力をあげてください」、柴山会長は「ご苦労でしょうが、市民の皆さまをお守りいただきたい」、「1件でも事故を少なくするよう頑張ってほしい」と署員に求め、激励した。
県はことし4月1日に交通死亡事故多発警報制度を創設した。県内で7日間に6件以上の交通死亡事故が発生した場合に県知事名で発令し、県民に注意喚起し、関係機関か?一体となった集中的な対策を実施して早期に事故の抑止を図る制度。7月28日から8月3日までの7日間に県内で5件の交通事故で9人が死亡したのに伴って8月3日から12日まで初めて発令したのに続き、今回が2回目の発令。発令期間は20日までの10日間。県内各署で交通指導取締りの強化、街頭指導、広報活動などに取り組む。
今回の発令は4日から10日までの7日間に県内で6件の交通死亡事故が発生したため。そのうち4日と10日の交通死亡事故が燕署管内の燕市内で発生。昨年1年間の管内の交通死亡事故が4件だったことから考えると1週間に2件の死亡事故は異例なことから、燕署は独自の判断で出動式を行って署員の気を引き締めた。