燕市を中心とした県央地域の親のためのコミュニティー「はっぴーズ コミュ」(土田陽子代表・会員約40人)は、幼児とそのお母さんが参加して13日午前10時半から燕市・グループホーム仲町でオレンジムース作りをし、あわせて利用者のお年寄りとも交流。17日の「敬老の日」を前に利用者にはビッグなサプライズとなった。
参加したのは、土田代表と8カ月から2歳半までの女の子5人とそのお母さん。グループホーム仲町に隣接する「つばめの茶の間仲町」で、みんなでオレンジムースを作った。作り方は簡単。面倒な手順はなく、卵黄、砂糖、レモン汁、バニラエッセンス、生クリームなどをひたすら泡立つまでまぜ、あとは冷蔵庫に入れて固まるのを待つだけだ。
固まるまでの時間を利用して、親子でグループホームを訪問した。グループホームの利用者は18人。フロアに集まって利用者は、思いがけない赤ちゃんたちの訪問に目を丸くして笑顔で大歓迎した。
思わず両手を差し出して「おいで!」。人見知りして大声で泣き出す子にも、「みんな、お母さん子らね」と笑っていた。自分も子育てしたころを思い出し、「何十年も前ら」と目を細め、自分の居室にお母さんと子どもを迎え入れて、自分のひ孫の写真を見せる人や「孫が嫁に言った」と話す人もいて、赤ちゃんがそこにいるだけで利用者は目を細めていた。
以前から「はっぴーず コミュ」がグループホームを訪問するという話があり、今回、オレンジムース作りをきっかけに初めて実現した。土田代表は認知症予防教室&元気脳づくりの会「のぞミング」のメンバーでもあり、「核家族が増え、子どもたちが日常的にお年寄りと接する機会が少なくなっているので、異世代交流した方がいいと思っていました」と言う。
「グループホームの中の雰囲気もわからず、どういうふうに交流していいかわからないと言うママが多かったですが、これだけ利用者の皆さんに喜んでいただけるのがわかれば、また気軽に来られます」と話していた。21日にも参加者を変えて同様の行事を行う計画だ。