13日から27日まで三条市大野畑、済生会三条病院(郷秀人院長)で「明光(みょうこう)のまったり展」が開かれており、ペンネームで明光さん(26)=三条市=が描いたイラスト10点を展示している。
作品はいちばん左の「誕生」からいちばん右の「生みおとされた生命」へ、そして再び「誕生」へ戻りと輪廻(りんね)転生を表現しているという。繊細で線で輪郭を描き、色鉛筆を削ってこするように彩色し、その濃淡で水彩のにじみのように見える巧みな表現もある。
ライオン、ネコ、イヌ、キツネなど動物が多く登場するが、擬人化した表現。窓際の女性を描いた「祈り」は自身の前世を描いたものという。
明光さんは2年前から霊感占いを営む池田千栄子さん(52)の次女。子どものころから絵が好きで、苦しかった中学時代、絵にいやされた。独学だが、通信教育で2年間の勉強もした。将来は絵本を出し、病気に苦しんでいる人にプレゼントして助けたいという夢がある。
昨年12月には三条市立図書館でも作品を展示している。母の千栄子さんは相談部屋に明光さんの作品を飾っている。ぜひ、作品を譲ってほしいという人もあり、どこかスピリチュアルを感じさせる作品は母譲りなのかもしれない。
「明光」のペンネームは、母千栄子さんが命名した。「少しでも世の中を明るく照らす存在になってほしい」と千栄子さんは願っている。