昨年、7.29豪雨被害の三条市に義援金と応援メッセージを届けた三条産のコメを給食で食べている東京都・荒川区立第二峡田(はけた)小学校の児童23人が交流事業で15、16日の1泊2日で三条市を訪れ、稲刈りやナシ狩り体験で三条をたっぷり味わっている。
第二峡田小の児童268人のうち、希望した4年生14人、5年生9人の23人と勝倉美恵子校長はじめ教諭と保護者のが9人の計32人。5年生9人は全員が昨年に続いて参加した。
15日は午後から下田地区北五百川の田んぼで稲刈り体験のあと、棚田を見学し、日帰り温泉「いい湯らてい」で来館者を前に学習発表会を開いた。同校や荒川区の紹介をし、三条市について調べたことや俳句、全校児童が踊れるよさこいソーラン「二峡ソーラン」を披露した。
児童の「初めの言葉」では、「三条市の皆さま、三条市にご招待いただきありがとうございます」、「給食ではおコメやナシを送っていただいています。とてもおいしいので楽しみにしています」とあいさつした。
荒川区は人口約20万人で三条市の約2倍。三条市と同じの24の小学校があり、合わせた児童数は三条市の約5,300人の1.5倍、約8,000人の児童が通学する。人気子役の芦田真菜ちゃんもそのひとりと紹介。三条市と比較しながらわかりやすく説明。そろいの赤い半てんでよさこいソーランを踊ると、来館者は目を細め、大きな拍手を送っていた。
入浴のあと「庭月庵悟空」で三条産の野菜や果物を使った夕食を食べ、「ご飯、ちょ〜おいしい」だった。宿泊先の「よってげ邸」に移動。翌16日は笹団子作りを体験した後、大島地区でナシ狩り体験、燕三条地場産業振興センターで昼食、新幹線で帰京する。
第二峡田小は、給食に三条産米を使用し、下田地区の生産者が同校に行く出張授業も実施。さらに三条産のコメを首都圏で知ってもらうキャンペーンの一環の交流事業「コシヒカリ収穫体験in三条」にも3年前から参加し、三条での稲刈りやナシ狩りなどを体験している。
また、昨年は、7.29豪雨で下田地区など三条市が大きな被害を受けたことを知った児童たちが自主的に募金活動を行い、義援金と「がんばってください!!」などのメッセージを国定勇人三条市長に手渡している。