15日の宵宮に続いて16日、戸隠神社(星野和彦宮司・燕市宮町)で秋季例大祭が行われ、午後からことしも氏子町内による子どもみこしが行われた。
午後2時過ぎから各町内のみこしが次々と戸隠神社を訪れた。参道前で払いを受けたあと、通行止めされた神社の前の大通りを進んだ。この日も隣りの三条では全国で4番目に高い最高気温34.6度を観測する厳しい残暑だったが、はっぴやねじり鉢巻きを着けた子どもたちは、元気のいい掛け声を上げて通りを進んだ。
おとなのみこしをそのままミニチュア化した立派な銅板ぶきの屋根をおごったみこしもあれば、シンプルなたるみこしも。少子化で参加する子どもが数人にとどまる町内もあった反面、気を吐いたのはことしも戸隠神社のおひざ元の宮町だ。
戸隠神社の春季例大祭で万灯を奉納する木場小路万灯組と重なる町内。もちろん子どもたちは、みこしではなくミニ万灯を引いた。おとなの万灯のちょうど2分の1くらいのスケールの大きさで、参加した子どもも40人近くを数える大所帯だ。
恒例でグループホーム仲町では、踊りを披露した。春祭りでは「お玉さん」と呼ぶ小学生の女の子の踊り子が、伊勢音頭に合わせて町内で下座や門付けをして回る。そのお玉さんのうち6人が踊った。
伊勢音頭を歌うのは春祭りと同じ木場小路万灯組の若連中。お玉さんは、春祭りのときのような衣装や化粧はないが、赤いはっぴにねじり鉢巻きで春祭りのときとかわらない立派な踊りを披露した。
グループホーム仲町の利用者18人は、通りに出ていすに座って踊りを見学した。地元の人もいて、子どもたちの踊りに手で拍子をとり、懐かしそうに見物。いつまでも長生きをと、子どもたちから戸隠神社の長寿箸をプレゼントに「ありがとうね!」と目を細めて感謝しいた。