戸隠神社(星野和彦宮司・燕市宮町)の秋季例大祭の行事は、16日夕方から行われた江戸みこしで締めくくり。宵宮の15日から続く厳しい残暑のなか、威勢のいいかけ声が町に響いた。
地元の敬神会を中心に県外からの参加も含む約100人で担いだ。神社裏手の倉庫に格納してある敬神会のみこしを出すのは年に一度、秋祭りのときだけ。午後5時から神社拝殿で発輦祭(はつれんさい)を行い、星野宮司が祝詞をあげ、玉串を捧げてからみこしが出発し、大通りを練り歩いた。
途中、グループホーム仲町の前では、午後からの宮町のミニ万灯よるお玉さんの踊りに続き、今度は見物する利用者の前でみこしを上へ高く差し上げた。一段と激しく、大きな声でみしこを差し上げるようすに、思わず頭の上まで手を伸ばして手をたたくお年寄りもいた。
燕市分水地区の28歳の女性は、みこしをかつぐのは燕地区の飛燕夏まつり、三条市の三条夏まつりに夏みこしに続いて今回で3回目。気合い満々でも担ぎ棒の位置が高く、肩が届かない。それでも後半はみこしの上に乗ってリズムにあわせて扇子を振った。「飽きるかもしれませんが、とりあえず今は楽しいです」と息を弾ませていた。
午後8時にみこしが拝殿前に戻ったときには、すっかり夜。拝殿前にみこしを据え、三本締めで祭りの幕引き役をした。